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消防や給水支援、岐阜県からも続々と派遣 最大震度7の能登半島地震

元日に発生した石川県能登地方を震源とする地震。岐阜県内では、高山市と飛騨市で震度...
石川県内へ給水支援に向かう給水車と職員=2日午後、岐阜市上下水道事業部本庁舎、岐阜市祈年町

 元日に発生した石川県能登地方を震源とする地震。岐阜県内では、高山市と飛騨市で震度5弱、大垣市や中津川市などで震度4と、広い範囲で揺れを観測しました。

 大垣市では1人が軽いけがをし、高山市では一時断水が確認されるなどの影響が出ました。

 1日午後4時10分ごろ、石川県で最大震度7の地震があり、石川県では2日午後3時半時点で48人の死亡が確認されています。

 この地震で、県内では、高山市、飛騨市で震度5弱、瑞穂市、郡上市、海津市、大垣市、輪之内町、中津川市、下呂市、白川村で震度4を観測。大垣市では50代の女性が揺れの影響で転倒し、頭に軽いけがをしました。

 震度5弱を観測した高山市では、片野町と石浦町の1500戸で一時断水が確認されました。

予定を変更する観光客ら=1日午後、JR高山駅


◆地震の影響は観光客にも

 JR高山線の猪谷駅から富山駅の間で運転見合わせとなったことから、1日午後8時ごろのJR高山駅は、猪谷駅付近で足止めされ、折り返して戻ってきた観光客らで混雑しました。

 高山市は災害時の避難所施設利用に関する協定に基づいて、高山市花岡町のひだホテルプラザに避難所を開設し、高山駅に残る観光客らを避難所へ誘導しました。

※避難所の利用を決めた観光客
 「ものすごく助かりました。外で朝の電車を待たないといけないというのがあるかもしれなかったので」

被災者支援に向かう緊急消防援助隊=1日午後、高山消防署


◆消防や給水支援、岐阜県からも続々と派遣

 県は消防庁の要請を受け、緊急消防援助隊を石川県の奥能登地方へ派遣。高山市消防本部からは消防や救急の隊員10人が被災地支援に向かいました。

 地震から一夜明けた2日、県内各地からは支援物資が送られ、消防や職員らが続々と派遣されました。

石川県内へ給水支援に向かう職員=2日午後、大垣市役所

 岐阜市、大垣市、各務原市は、断水の被害が続く石川県羽咋市での給水活動を行うため、職員や給水車を派遣しました。

 岐阜市からは上下水道事業部の職員3人が、2トンの水を積載できる給水車とともに被災地に向けて出発しました。

※岐阜市下水道事業課 仙石伸彦副主幹
 「現地では被災者の方の役に立てるよう、部を代表して任務にあたってまいりたい」

 職員は現地で非常用の給水袋800袋を配布するとともに、給水活動にあたるということです。

 なお、県によりますと、地震の影響で高山市の高山陣屋の内壁の一部に15センチほどのひび割れが、高山工業高校の建物の壁と天井に亀裂が見つかったということです。

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