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もはや初冬の味覚に 岐阜県特産の「富有柿」出荷のピーク予測は12月3日ごろ

甘柿の代表的な品種「富有柿」は、近年の猛暑の影響で着色が遅くなっていて、今年の出...
残暑の影響で色付きが遅れ、出荷のピークが12月になりそうな富有柿=本巣市上保、加藤柿園

 甘柿の代表的な品種「富有柿」は、近年の猛暑の影響で着色が遅くなっていて、今年の出荷のピークは12月3日ごろと予測されています。

 岐阜県の特産品である富有柿については近年、秋口に入っても気温が高い日が続くことで、柿の着色が遅れる傾向にあります。

 9月から10月にかけての気温が低ければ着色は進みますが、逆に気温が高いと色付きが遅くなります。

 県の農業経営課とJA全農岐阜は、過去15年間の富有柿の出荷状況を分析した上で、9月の平均気温を基に今年の出荷予測を発表しました。

 それによりますと、今年の出荷が始まるのは11月中旬ごろからで、出荷のピークは12月3日ごろと予測されています。

 ちなみに、去年の出荷のピークは12月9日で、富有柿は「秋の味覚」というよりは、もはや「初冬の味覚」になりそうです。

※岐阜県園芸特産振興会 果樹部会かき専門部会 加藤一美 会長
「例年ですと11月に入ったら富有柿というイメージがありましたが、12月までずれ込んでくる状況になっています。品質は全く問題ありません。色がちょっと薄くても糖度は必ずのっています。暑さがあれば糖度は増しますので、味は間違いなくおいしいと思います。12月に入ってからの柿だというイメージに変わりつつあるんじゃないですか」

 今年はカメムシの被害が少なかったことから、富有柿については去年よりも600トンほど多い1700トンの出荷が見込まれています。

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