夏の甲子園　県岐阜商が１６年ぶりの４強　春の王者、横浜破る　延長１１回タイブレーク　８対７　４番坂口がサヨナラタイムリー

　夏の甲子園、岐阜の県岐阜商は１９日、準々決勝で神奈川の横浜に、延長１１回タイブレークの末、８対７でサヨナラ勝ちし、ベスト４進出を決めました。

　県岐阜商は初回、３番内山がレフト線を破るタイムリー２ベース。先制点をもぎとります。

　４回には８番渡邉璃海、５回には４番坂口にタイムリーが飛び出し、春の王者、横浜を突き放します。

　４点リードした県岐阜商は６回からマウンドをエース柴田に託します。その柴田はいきなり満塁のピンチを背負うと、内野ゴロの間に守備の乱れもあって２点を返され、さらに、タイムリーヒットを許し、１点差に詰め寄られます。４対３。

　８回に追いつかれた県岐阜商は９回、２アウト満塁でサヨナラのチャンス。４番坂口の当たりは…セカンドゴロ。激闘は延長タイブレークに突入します。

　延長１０回に３点勝ち越された県岐阜商はその裏、６番小鎗が左中間を破る走者一掃の３点タイムリーで追いつきます。７対７。

　延長１１回を無失点でしのいだ県岐阜商はその裏、４番坂口の当たりは・・・レフト前！サヨナラタイムリー！春夏連覇を目指した横浜を８対７で下し、死闘を制した県岐阜商は１６年ぶりのベスト４進出です。

※県岐阜商　坂口路歩選手　
「内山も一つ前惜しい当たりりだったんですけど、あそこで決まらなくて、決まらなかったということは俺が決めろということだと思って、絶対に打つぞという思いで打席に入った。みんなに託された思いを乗せて打てた一打だった。一戦必勝で日本一を目指したい」

※県岐阜商　横山温大選手
「3点取られた後でも『まだ大丈夫やぞ』という声、いい雰囲気で声を掛け合うことができていたので3点取り返せたと思う。和田も最後0点で抑えてくれて、坂口も打ってくれたので感謝してます」

※県岐阜商　藤井潤作監督　
「横浜を相手に選手たちがよく食らいついてくれた。次もとにかくいいゲームができるように準備したい」

　県の江崎禎英知事は「積極的かつ果敢な攻撃で全国屈指の強力投手陣を攻略し、延長タイブレークでのサヨナラ勝ちは感動的でした。準決勝でも力の限りプレーされ、頂点まで駆け上がってください」とコメントしました。

　県岐阜商は２１日の準決勝第１試合で日大三（西東京）と対戦する。