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県岐阜商、悲願の全国制覇へ! 好機逃さない打線と伝統校の誇り 21日に準決勝

夏の甲子園の準々決勝で春の王者、横浜との激戦を制し、16年ぶりのベスト4進出を決めた県岐阜商。大会屈指の好ゲームを繰り広げました。県岐阜商は創部100年を超える伝統校。春30回、夏31回の甲子園出場を誇り、戦前には春夏の甲子園を制しています。
2024年の夏の県大会では決勝で岐阜城北に惜敗し、涙をのみました。雪辱を期すことを誓ったことしのチーム。秋から藤井潤作監督を迎えて始動しました。しかし、秋と春はともに1点差での準々決勝敗退。1点の重みを知り、常に本番を想定した練習に打ち込み、1つのチャンスで確実に得点ができる野球を磨いてきました。
夏の大会に照準を合わせた県岐阜商は初戦から自慢の打線が爆発。
1回戦 大垣養老 13ー4
2回戦 加納 5ー0
3回戦 池田 10ー1
準々決勝 多治見工業 10ー3
準決勝 関商工 5ー0
順調な戦いぶりで決勝にコマを進めると決勝では、初優勝を狙う帝京大可児を10対0と圧倒。雪辱を果たして3年ぶり31回目の夏の甲子園の切符をつかみました。
県大会での県岐阜商は4番を背負う坂口路歩やチームトップの.526の高打率を残した横山温大など、どの打者からも長打が出る抜け目のない打線、投げては2年生エース柴田蒼亮が準々決勝から決勝まで3試合連続先発で投手陣を牽引しました。
坂口路歩は、2024年の県大会の1回戦で2年生ながら4番に座るも、打撃が振るわず、2回戦以降は6番や7番と打順を下げる悔しい思いをしました。また、新チームになると、腰のケガや顔面骨折、5月には左腕を骨折するなどけがに苦しみました。しかし、大会直前の取材に坂口は「自分のできること1つ1つやって、今年は最高学年として自分がチームを引っ張っていきたい」と主砲としての自覚を語り、県大会では2本のホームラン、そして甲子園の準々決勝ではサヨナラ打と勝負を決める打撃をみせ、4番としての役割を果たしました。
また、生まれつき左手の指がないハンディがある横山温大。兄と姉の影響で小学3年生から野球をはじめ、着実に実力をつけるも、高校に入ってベンチ外が続くなど苦しい時期が続きました。
しかし、ウエイトトレーニングや送球時の握り替えの練習など努力を重ね、今年の春に初めて背番号17をもらうと、夏には1桁の背番号9を勝ち取りました。取材に「1桁がずっとほしかった。お母さん、お父さんがいなかったらここまでできていない。野球をやって本当に良かった」と家族への感謝を語った横山。攻守で県大会優勝に貢献。甲子園の大舞台でも存在感を示しています。
「一番長い夏にしたい」全国制覇が現実味を帯びてきたことしの夏。岐阜県の高校野球の悲願「戦後初の全国制覇」まであと2勝。県岐阜商が駆け上がります。
県岐阜商の準決勝は21日第1試合で、日大三(西東京)と対戦します。
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