岐阜県議会一般質問始まる 　副知事の選任やＬＲＴで知事方針

　岐阜県議会は１０日、一般質問が始まりました。議会の冒頭で追加の補正予算案が提出されたほか、県政自民クラブと県民クラブの議員が代表質問を行い、副知事の選任などをめぐり江崎禎英知事の考えを質しました。

　はじめに国が決定した総合経済対策に速やかに対応するため、総額で４０５億円余りの一般会計補正予算案が追加上程されました。江崎知事が提案説明を行い、物価高騰対策としてＬＰガス料金や中小企業などの電気料金の支援、また、国土強靭化対策として道路、河川、農業用施設などの整備を行い、防災対策を進めると説明しました。

　続いて行われた一般質問では、県政自民クラブの長屋光征議員と県民クラブの伊藤正博議員が、いずれも副知事の選任について知事の考えを問いました。

ことし７月以降空席となっていた副知事には西濃県事務所長を務めている足立葉子さん（６０）を起用する選任同意案が可決されています。

※岐阜県　江崎禎英知事
「（副知事は）知事と各部局の間を取り持ち、部局を指導監督するとともに知事に対し意見具申する役割を担う。今回選任した足立さんは、女性の視点で私の目の届かないところに目配りをしていただき、私の耳に届かない声を聴いていただくことを期待している」

　一方、国から出向するもう１人の副知事の選任については、「国からの予算獲得や政策提案ができる方を選任し、適切なタイミングで提案したい」と答弁しました。

　また、県民クラブの伊藤議員はＬＲＴ＝次世代型路面電車の検討体制についても質問しました。

※岐阜県　江崎禎英知事
「検討体制のメンバーについては、現在新たな交通システムのルートとして想定している沿線地域の地元自治体である岐阜市と羽島市、沿線地域の公共交通を担っている名古屋鉄道（名鉄）、岐阜乗合自動車（岐阜バス）、それに県警を候補として考えている。まずは本年度末にこのような検討体制を構築できるよう必要な調査検討を行うとともに、関係者との協議を進めていく」

　江崎知事はこうしたメンバーで事業スキームや採算性、新たな交通システムの導入の可能性について議論を進める考えを示しました。

県議会の一般質問は、１２日まで行われます。