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小学生の暴力行為が過去最多に  岐阜県教育員会が2024年度の調査結果を発表

岐阜県内の小学校では昨年度(2024年度)、児童による暴力行為が県全体で2300...

 岐阜県内の小学校では昨年度(2024年度)、児童による暴力行為が県全体で2300件余り発生し、調査が始まった1997年以降、最多となりました。

 これは、文部科学省が実施した児童生徒の問題行動や不登校などの調査について、岐阜県内の調査結果を県教育委員会がまとめたものです。

 それによりますと、昨年度、学校で発生した暴力行為は小学校が2307件、中学校が759件で、中学校では前の年度(2023年度)より減少した一方、小学校は5.5%増加しました。

 小学校では児童間での暴力や物を壊す器物損壊が増えていて、児童1000人当たりの発生件数では全国平均を上回っているということです。

 小学校で暴力行為が増加している背景について県教育委員会は「心と体と社会性が未発達で人間関係をつくる際のコミュニケーションがうまくできず、暴力という形で表れる子が増えているのでは」と分析しています。

 県教育委員会では来年度(2026年度)に向け、「暴力行為未然防止アドバイザー」を新設し、特に小学校での暴力行為を防ぐ取り組みを検討しています。

 また、一連の調査では30日以上登校しなかった長期欠席、いわゆる不登校の児童生徒の数も報告され、小学校が2326人、中学校が3571人で、いずれも9年連続で前の年度より増えています。

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