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震災を風化させないために 復興庁が岐阜県で初めて出前授業 大垣市の中学校

「福島の復興」をテーマに復興庁の職員が行う出前授業が大垣市の中学校で開かれました...
意見を発表する生徒ら=大垣市外渕、江並中学校

 「福島の復興」をテーマに復興庁の職員が行う出前授業が大垣市の中学校で開かれました。

 この出前授業は東日本大震災の教訓を若い世代に伝え継ごうと復興庁が2021年から全国各地の中学校や高校で行っているもので、県内で開かれるのは初めてです。

 今回は大垣市立江並中学校で行われ、2年生らおよそ90人が参加しました。

 講師の中橋宗一郎参事官が被害の大きさや復興の進捗、原発事故の放射能と健康の関係など写真や動画を使って説明し、生徒らは、生まれる前に起きた災害の影響の大きさについて理解を深めました。

 その後、生徒はグループに分かれ「災害への対処方法」「福島に関心を持ってもらうには」「放射能の正しい知識を学ぶ方法」をテーマにそれぞれ意見を交わし、SNSやスタンプラリーの活用、震災についての授業をカリキュラムに組み込むことなどさまざまなアイデアを発表しました。

※生徒
「福島に行ってみたいと思いました」

※生徒
「震災をただ『あった』出来事にするだけでなく、忘れられないように次の世代に教訓として伝えていって、2度とこのような甚大な被害が出ないように備えていくことを世界に発信したいと思います」

※復興庁 中橋宗一郎参事官
「南海トラフや大規模な災害などのリスクはありますから、講座を通して岐阜県の皆様にも災害のことを意識してもらい、東日本大震災の教訓も学んでいただいて、家族と災害への備えを話し合うきっかけにしてもらえたら」

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