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商業地32年ぶりに上昇 岐阜県内の地価公示
土地の取引価格の指標となる公示地価が26日に発表され、県内は住宅地で下落が続く一方、商業地は32年ぶりに上昇に転じ、工業地は2年連続で上昇しました。
地価の平均変動率は、前の年に比べて住宅地は マイナス0.4%となった一方、商業地は プラス0.3%と上昇しました。
商業地については、経済活動の本格的な再開に伴い、駅から徒歩圏内の商業エリアや集客性の高い路線商業エリアを中心に上昇地点が増加したことなどが32年ぶりの上昇につながりました。
工業地は、製造業が堅調であることなどからプラス0.9%となり、2年連続で上昇しました。
全ての用途の平均変動率はマイナス0.1%で、平均価格は1平方メートル当たり5万5800円となりました。
商業地で最も上昇したのは高山市の観光地「古い町並み」に位置する高山市上三之町です。新型コロナウイルスの5類移行で国内観光客が回復したほか、インバウンドについても回復が鮮明となっていて、全国27位の プラス18.3%となっています。
また、商業地の最高価格はJR岐阜駅前の岐阜市吉野町5丁目で、1平方メートル当たり67万4000円と18年連続で県内最高となりました。
なお、住宅地の最高価格はJR岐阜駅の徒歩圏内にあって生活の利便性が高く評価された岐阜市金町6丁目で、1平方メートル当たり32万1000円と、4年連続で最高価格となりました。
令和6年 地価公示幹事会の小池育生県代表幹事は「低金利環境の持続という下支え効果のもとでの経済活動の本格的な再開がすべての用途に影響している」と分析しました。
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