障害への理解、児童に伝える 「義足パパ」大塚さんが出前授業　岐阜県羽島市の小学校

　子どもたちに障害への理解を深めようと「義足パパ」として障害者の支援活動などを行う大塚一輝さんが羽島市の小学校で出前授業を行いました。

　出前授業が行われたのは羽島市立正木小学校で、４年生の児童約１００人が参加しました。

　「義足パパ」を名乗る大塚さんは現在３６歳で、１７歳で右足の骨にがんを患い、抗がん剤治療を続けてきましたが、３年前に病状の悪化で右足の膝上を切断。その後、同様の境遇の人を勇気づけようと、義足での生活の実情や障害との向き合い方について若い世代に伝える活動をしています。

　大塚さんは義足の重さや価格などをクイズ形式で説明しながら、「義足はただの歩く道具じゃない。特別な力を授けてくれる相棒」と語りかけました。

　児童らは、義足に触ったり、持ち上げたりしながら「曲がるんだ」「思ったより重い」などと感想を話し、大塚さんの前向きな言葉の数々に聞き入っていました。

※児童
「義足が伸びるのがすごいと思いました」

※児童
「義足の人が全国に７万人以上もいるということに驚きました」

※大塚一輝さん
「子供たちに、『義足はかわいそう』と捉えるのではなく、『かっこいい』『すごい』と前向きに思ってもらえたらうれしいです」