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旧岐阜県庁舎の利活用に向け 「保存」を前提にした公募を準備 岐阜県

岐阜県は、岐阜市司町の旧岐阜県庁舎について、建物を残すことを前提にした利活用の提...
定例会見で岐阜県の施策について発表する江崎禎英知事=2日、岐阜県庁

 岐阜県は、岐阜市司町の旧岐阜県庁舎について、建物を残すことを前提にした利活用の提案を公募することにしています。

 これは、2日に岐阜県庁で開かれた定例会見で、江崎禎英知事が発表したものです。

 それによりますと、歴史的・文化的価値がある一方で、長年 手付かずになっている旧岐阜県庁舎の建物について、県が民間事業者に提案を聴いたところ、複数の事業者が建物を「保存」する方向での利活用案を提案したということです。

 これを受けて県では、事業者の選定に向けた公募の準備を進めることにしました。

 岐阜市司町の旧岐阜県庁舎は、1924年(大正13年)に建てられた鉄筋コンクリート造り、地上3階、地下1階の建物です。県では、このうち正面玄関をはじめ、中央階段ホールや旧知事室、光を取り込むステンドグラスなどは、原則、保存する方針です。

 公募する提案の要件としては、▼歴史的・文化的価値を損なわない配慮 ▼地域のにぎわい創出に資すること ▼安全対策(免振または耐震改修)、バリアフリー対策を講じること ▼県に財政負担が生じないことを上げています。

 発表した江崎知事は「県庁の中で考えると、限定されたアイデアになりがち。行政の枠を超えて利活用のアイデアを募集したい」と述べました。

 また、これとは別に県では、下呂市萩原町四美にある南飛騨健康増進センターについて、にぎわい創出につながる新たな利活用の提案を募ることにしています。

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