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岐阜空襲から80年 岐阜市で平和祈念イベント

太平洋戦争末期、約900人が犠牲となった岐阜空襲から80年の9日、岐阜市では「平和の鐘」式典や戦争資料展、「平和宣言」の発表があり、市民らが平和を願い、決意を新たにしました。
岐阜空襲は、1945年7月9日の夜にアメリカ軍の爆撃機B-29約130機が飛来し、激しい空襲を受けたもので、約900人が犠牲になり、市街地の8割が焼失しました。
岐阜市役所で開かれた「平和の鐘」式典には、柴橋正直市長や空襲を体験した人ら約40人が出席し、犠牲者に黙とうを捧げました。
※空襲を体験した人
「若い人たちに戦争の悲惨さを伝える平和の鐘の企画をした岐阜市もすばらしい。命を大切にしてほしい」
また、みんなの森ぎふメディアコスモスでは、「岐阜空襲を記録する会」が企画した「子どもたちに伝える平和のための資料展」が7月14日まで開かれています。
戦時中の子どもたちの暮らしぶりや、学校生活を紹介するパネルのほか米軍が岐阜空襲の準備として市周辺を空撮した写真が展示されています。
ほかにも、空襲で使われた焼夷弾の実物なども展示され、戦争の痛ましさと平和の尊さを伝えています。
一方、岐阜東ロータリークラブは、空襲を生き抜いた「戦災樹木イチョウ」がある市内の美江寺公園で戦後80年を契機とした「平和宣言」を発表しました。
公園にはクラブ員や来賓の柴橋市長ら約20人が集まり、安江利之会長が宣言を読み上げ、平和を守る決意を新たにしました。
「戦災樹木イチョウ」は、空襲で砲弾を受けながらも焼け残ったイチョウの木で、同クラブが2年前、この木を「平和の特使」として顕彰板を設置し、イチョウの若木を植えて市に寄贈しました。