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「命の大切さを学ぶ教室」 犯罪被害遺族が高校生に講話 岐阜市

犯罪被害者の遺族らが命の尊さについて伝える講話「命の大切さを学ぶ教室」が岐阜市の...
講話「命の大切さを学ぶ教室」を清聴する生徒ら=岐阜清流高等特別支援学校、岐阜市

 犯罪被害者の遺族らが命の尊さについて伝える講話「命の大切さを学ぶ教室」が岐阜市の高校で開かれました。

 「命の大切さを学ぶ教室」は県警が県内各地の学校を対象に開いているものです。

 岐阜市の岐阜清流高等特別支援学校で開かれた講話には、生徒117人が参加しました。今回は、信号無視の車の事故に巻き込まれて20年前に当時12歳の娘・有希さんを亡くした佐藤逸代さんが講師を務めました。

 佐藤さんは「何の前触れもなく娘がいなくなった」と突然訪れた悲しみを振り返り、有希さんが遺した『笑顔のママが大好き』と書かれた手紙を読み上げながら「はじめは無力な自分が許せなかったが泣いて暮らすことを有希も望んでいない」と胸の内を明かしました。

 一心に耳を傾ける生徒らに佐藤さんは「まず自分を愛さないと他人を愛せない。みなさんも、自分を愛して、一つしかない命を大切にして」と呼びかけました。

※生徒代表 山田和奏さん
「話を聞いて、これからは自分の命、家族や友だち、周りの人の命まで大切にしたいと思いました」

※佐藤逸代さん
「誰もが経験したくない、自分も経験したくないことだけれど、経験してしまったから伝えられることがある。伝えさせていただくことで命の大切さについて考えるきっかけになったらありがたい」

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