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特定外来生物「コクチバス」の完全駆除へ 駆除船「清流ガード」運用始まる
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岐阜県内で相次いで発見されている特定外来生物「コクチバス」の対策で、県が完全駆除を目指して導入した電気ショッカーボートの「清流ガード」。長良川支流の犀川で6日、運用が始まっています。
5日に行われた「清流ガード」の出陣式にあたり、県コクチバス駆除対策推進協議会長の古田肇知事は「ボートの命名は、コクチバスを駆除して清流を守る決意の表れだ」と説明しました。
このボートの船体は4分割できて、トラックで持ち運ぶことができます。県と漁協の関係者が7日、手順を確認しながら、約40分かけて組み立てました。
全長4・6メートル、幅1・5メートルで、発電機と電力をコントロールする機材が搭載され、船首には2機の電極が装備されています。
電極を水中に沈めて電気を流すと、電極の周りの魚が感電して、一時的に硬直して動きが止まるため、その間にコクチバスなどの特定外来生物をタモで捕獲します。
そのほかの在来魚は、硬直が解けると泳ぎ出すため、生態系への影響は少ないとされています。
7日午前の作業では、1時間で体長約30センチのオオクチバス1匹が捕獲できました。
※県漁業協同組合連合会 玉田和浩会長
「なんとしてでもコクチバスを駆除する。どこの地域も河川で駆除に成功したところはない。この長良川で、河川での駆除を成功して、その手法を全国に広げていきたい。清流を守り、我々が子々孫々までしっかりと守っていこうと、そういう固い決意でこれから取り組んでいきたい」
県では、2025年2月までに大河川用や小河川用など新たに3艇を導入する計画で、長良川や木曽川、揖斐川などの本流と支流のほか、ため池などで運用していく予定です。
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