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王座奪回か?初優勝か?岐阜県高校ラグビー界の転機となるか? 全国高校ラグビー岐阜県大会12日に決勝

第103回全国高校ラグビーフットボール大会岐阜県大会は12日、長良川球技メドウで...

 第103回全国高校ラグビーフットボール大会岐阜県大会は12日、長良川球技メドウで関商工対岐阜聖徳学園の決勝戦が行われます。

 関商工は32年連続56回目の決勝進出、2大会ぶり42回目の花園を狙います。一方、岐阜聖徳学園は清翔高校との統合前の岐阜教育大学付属時代の1995年の75回、翌年の76回大会で決勝進出を果たしており、27年ぶり3度目の決勝進出。岐阜聖徳学園としては初の決勝進出で初優勝、初の花園を目指します。

 関商工は去年の決勝で宿敵岐阜工業に7対8の1点差で敗れ、今春岐南工業から異動となった吉田英生新監督の下、「リベンジ」をテーマに今年度は新人戦、県総体とも優勝を飾り王座奪回を狙います。一方、佐藤剛史監督率いる岐阜聖徳学園は今年度新人戦の準決勝、初の決勝進出となった県総体でいずれも関商工に敗れました。関商工は準決勝で11トライ6ゴールの猛攻で徳重正前岐阜工業監督率いる岐南工業をノートライ、2PGの6点に抑え快勝。井川茂雄前関商工監督率いる去年の覇者岐阜工業を(岐阜工業3トライ、2G、1PG、岐阜聖徳4トライ、3Gの)大接戦の末、26対25で破りました。

 114キロのPR馬渕、HOの向主将などFWのサイズ、WTB荘加、FB堀らの展開力で上回る関商工とFB江崎のキック力と共同キャプテンの№8の林田、SOの山下ら対応力の高い岐阜聖徳学園の対戦は好ゲームが予想されます。


 関商工の吉田英生監督
 「激しくデイフェンスして、得点を重ねるだけ。目標は全国でシード校を破ること」
 向将史主将
 「チームとしても、主将としても大きく成長できた1年。FWでプレッシャーをかけ、BKでミスをせず、自分たちのプレーをどこまで出せるかが鍵」

 岐阜聖徳学園の佐藤剛史監督
 「キックを使った早い展開ラグビーで挑む」
 山下翔太主将
 「とるべきところできっちりとること。先制して聖徳ペースに持ち込みたい」
 林田旺大主将
 「前半3トライとって後半逃げ切る」

 岐阜県大会での宿敵同士の関商工対岐阜工業以外の決勝対決は93回大会以来10年ぶり、関商工が優勝すれば王座奪回2大会ぶり42回目の花園。岐阜聖徳学園が優勝すれば初優勝で、過去関商工、岐阜工業以外の優勝は1961(昭和36)年度の加茂以来62年ぶりとなります。

 県高校ラグビー界は宿敵関商工と岐阜工業の2強が長くけん引してきた歴史の中で47回の両校の決勝対決の戦績は関商工の32勝2分11敗。ラグビーワールドカップの日本代表の活躍など盛り上がりを見せる一方で、高校も含めた少年ラグビーは少子化とスポーツの多様化による部員数の減少で76回大会では15チームだった参加校が今大会は6チーム、今年の県総体は合同チーム(各務原、可児工業、関、岐阜高専)を含めた5チームでした。また、冬の花園での県勢の成績は54回大会の関商工のベスト4を最高に8強は74回大会以来、3回戦止まりとなっています。今年春の関商工、岐阜工業、岐南工業の強豪間の教員異動も県高校ラグビー界のさらなるレベルアップを視野に入れたもので、OBにこだわらない指導者就任は大きな転機と言えます。公立対私学の構図も含め今後の県高校ラグビー界の行方を占う意味で注目される決勝戦は12日(日)長良川球技メドウで午後0時35分キックオフです。

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