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大垣日大高 阪口慶三監督78歳 「祖父孫鷹」で全国制覇が目標 孫への秘められた思いを吉村キャスターに語る(ぎふチャンラジオ・吉村功のスポーツオブドリーム)

春センバツへの嬉しい知らせを待ち望む大垣日大高校野球部。チームを率いる阪口慶三監...
阪口慶三監督と孫の高橋慎選手

 春センバツへの嬉しい知らせを待ち望む大垣日大高校野球部。チームを率いる阪口慶三監督に、ぎふチャンラジオ「吉村功のスポーツオブドリーム」の吉村キャスターが取材しました。
 今回初めて孫への秘められた思いを語りました。

 現在78歳の阪口監督は、春夏通算33度の甲子園出場。愛知・東邦高校で指揮をとった89年は春センバツ優勝に導いた名将です。
 記憶に新しい2022年の春センバツでは、1回戦只見高校に勝利し、通算39勝をあげました。さらに77歳で、最高齢勝利となりました。併せて、「昭和」「平成」「令和」と3元号で甲子園出場を果たしたのです。

 阪口監督が大垣日大にやってきたのは、2005年。この年に生まれたのが、長女の三男・高橋慎選手です。吉村キャスターは「不思議な縁。偶然とは思えない」と驚きを隠せない様子でした。高校生になり、大垣日大で監督と選手として「祖父孫鷹」で甲子園出場、全国制覇を目指すことになるのです。

 阪口監督の孫にあたる高橋選手は、大垣日大の2年生で内野手です。愛知県に生まれ、小学校3年生の時に愛媛県松山市へ。祖父のもとを訪れた時には、必ずバッティングなどを見てもらいました。
 阪口監督は「小学校1、2年生の頃、バットを振らせたり、キャッチボールをやらせるとセンスがあった。やわらかいスイングに、これは面白い。おじいちゃんと一緒にやろうと会うたびに言っていました」と話します。その後、高橋選手は、自然な流れで、おじいちゃんの元で一緒に夢の舞台を目指すようになったといいます。

 これまで孫について多くを語らなかった理由を阪口監督は吉村キャスターに次のように語りました。
「1年生のころは力がないのに名前が出ると、本人が伸びるものも伸びなくなってしまう。それが、不安で怖かった」
今は「構えもやわらかさも何もかも、バッティングに文句のつけようがない。慎は負けん気が強くて明るいし、前向き。スポーツするために生まれてきた感じ」と孫を評価します。

 吉村キャスターも「去年の春のセンバツで打ったもんな。これで君のバッティングセンスはすごいなと思った」と振り返りました。
 大垣日大は投手力、守備力、攻撃力いずれも順調に伸びてきています。
 吉村キャスターが「春センバツの嬉しい知らせが届けば…2回目の甲子園、憧れは?」と問うと、高橋選手は「まだ選ばれるかわかりませんが、選ばれたらしっかり甲子園へ向けて準備していきたい」と意気込みました。

 吉村:「慎くんは、おじいちゃんと呼ばないでしょ。やっぱり監督ですか?」
 阪口監督:「先生とも監督とも呼ばない。一度も呼ばれたことはない」
 吉村:「なんて呼ぶんですか。声を掛けてこないんですか」
 阪口監督:「じいちゃんとか、監督とか先生って言ってほしいんだけど、何を遠慮しているのか。寂しい思いをしてるんですよ」と、これまで口にしたことのない思いを吐露しました。
 高橋選手は吉村キャスターからそれを聞くと、「特に意識していないです」と照れたように答えました。

 吉村キャスターは「春センバツが決まったら、おじいちゃんって言ってやってくれ」と声を掛けました。

 1月27日、春センバツへの出場校が発表されます。大垣日大高校の「祖父孫鷹」の元に吉報は届くのでしょうか。

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