ニュース

  • ニュース一覧
  • 学生の手がけた「新たな文化財」 岐阜市・真長寺で天井絵落成

学生の手がけた「新たな文化財」 岐阜市・真長寺で天井絵落成

歴史的な文化財を多数所蔵する岐阜市の名刹、三輪山真長寺で美術大学の学生らが天井絵...
真長寺の客殿に新調された絵天井=岐阜市三輪、真長寺

 歴史的な文化財を多数所蔵する岐阜市の名刹、三輪山真長寺で美術大学の学生らが天井絵を手がけ、落成記念式典が行われました。

 真長寺には、室町から江戸期に描かれたといわれる仏画が伝わっていてその修復を、愛知県立芸術大学 美術学部日本画研究室の学生らが担ってきました。

 修復を進める中で、寺側が「学んだことを生かして日本画の天井絵を描いてほしい」と依頼し、学生らが古典絵画を復元して模写した計48枚の絵を制作しました。

 それぞれの絵は、花鳥風月が繊細な筆づかいと豊かな色彩で表現され、格子天井にはめ込まれました。

 式には、天井絵に携わった学生や地域住民ら約40人が出席し、名誉住職の三輪隆證さんは「真長寺の新しい文化財として大切に守り継いでいきたい」と感謝を伝えました。

※愛知県立芸術大学卒業生 大塚玲王さん
「古典絵画を復元して制作するということ自体、学生のほとんどが初めてだったと思います。ですからとても苦労しましたし、思い入れのある作品になりました。こうして多くの人に見ていただける場所に飾ってもらえるのは、非常にうれしく思いますし、すごく光栄です」

関連記事