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増加する万引抑止へ「仕掛学」の手法用いた対策 岐阜県警 瑞穂市の大型商業施設で実施

全国地域安全運動に合わせ、岐阜県警生活安全部と北方署は20日、県内で増加している...
「仕掛学」の手法用いた万引抑止のシートを貼る警察官ら=20日、瑞穂市犀川、PLANT‐6瑞穂店

 全国地域安全運動に合わせ、岐阜県警生活安全部と北方署は20日、県内で増加している万引の抑止を目指して「仕掛学」とよばれる研究の手法を用いた対策を瑞穂市の大型商業施設で行いました。

 仕掛学とは、ちょっとした仕掛けで人の行動を変えることなどを研究する学問で、今回の対策は「防犯カメラ ピント調整位置」と書かれたシートやネコの目のイラストを使って、カメラの存在や周囲からの目線を意識させ、心理的圧力なども加えて犯行抑止につなげる試みです。

 対策で訪れた防犯設備士の資格を持つ警察官らが、高額商品のコーナーで施設の責任者らに防犯の説明をしながらシートやイラストを設置しました。

 ※岐阜県警 塚原邦幸防犯対策第一係長
 「今回の仕掛学の取り組みは、すでに全国の警察で取り組んでいるもので、一定の効果を得ています」「万引は犯罪です。万引と疑われる不審な行為を見かけましたら、買い物客の皆さまはお店の方だったり、警察の方に通報していただくようお願いいたします」

 県警によりますと、県内の万引被害は3年連続で増加していて、ことしは8月末時点で1131件で、前の年の同じ時期と比べ129件多くなっています。

 全国地域安全運動は20日までで、期間中、特殊詐欺やSNS型投資・ロマンス詐欺の被害防止、子どもと女性の犯罪被害の防止などを重点に活動が推し進められました。

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