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入院中の子どもたちに花火でエールを 岐阜市内の病院での打ち上げに向けクラウドファンディング

入院中の子どもたちや支える家族に花火でエールを。花火の迫力を間近に感じてもらおう...
入院中の子どもや家族に花火でエールを届けるプロジェクトを手がけるエールミールぎふの林萌々香さん(右)と村瀬煙火の村瀬功さん=岐阜市内

 入院中の子どもたちや支える家族に花火でエールを。花火の迫力を間近に感じてもらおうと岐阜市内の病院の近くから花火を打ち上げるプロジェクトが進められています。

 プロジェクトを手掛けるのは、長期入院を経験した子どもの保護者らでつくる団体「エールミールぎふ」と、岐阜市の煙火会社「村瀬煙火」です。

 エールミールぎふは、イベント出店の収益を病院に寄付したり、子どもたちにプレゼントを贈ったりして闘病する子どもや家族を支援しています。

 メンバーの林さん。今回花火の打ち上げを企画したのは、病室から遠くで打ち上がる小さな花火ではなく、迫力のある花火を間近で見せてあげたい、そんな思いからです。

※エールミールぎふ 林萌々香さん
「夏の花火を病院にいる子たちは見に行くことができないんです。家の隙間から少しだけ見える花火に病棟みんながかじりついてみるんです。電気を全部消して同じ部屋にいる学年とか男女とも問わずみんなで見るんです。メンバーの誰が言葉として言ったかもわからないんですけど、花火を企画しようとなりました」

 一方、そんなエールミールぎふから声がかかった「村瀬煙火」の村瀬功さん。

 ぎふ長良川花火大会をはじめ全国各地で花火を手がけるほか、ことし甲子園を沸かせた県岐商ナインに向けた花火大会も開催するなど、岐阜の花火の魅力を伝え続けています。

※村瀬煙火 専務 村瀬功さん
「初めてご連絡いただきた時に、こんな素晴らしい企画があるんだと思って、是非協力したいなと。今回打ち上げる3つの病院(岐阜大学医学部附属病院・岐阜県総合医療センター・岐阜市民病院)というのは、小児難病の子どもたちが集まってくるので、全てではないですけど、勇気づけられるような花火を打ち上げられたらなと思います」

 エールミールぎふでは募金やクラウドファンディングを通じて協賛を募っていて、目標額は350万円、受け付けは10月末までです。

※エールミールぎふ 林萌々香さん
「退院したからといって全部終わるわけではない。花火をきっかけに、通院しながら毎日再発しないかという恐怖、悪化しないかという恐怖と闘いながら生きている子たちがいるということを知っていただけたらと思います。また、仕事を辞めて病棟に入られる家族もいて、いろんな思いがあって、いろんな覚悟を持って向き合っている。「応援」というと軽い言葉になってしまうんですけど、それでも『私たちいるからね』『あなたたちだけじゃない、大丈夫だよ』というのが伝わってくれたらいいなと思います」

 募金箱は岐阜市内の病院などに設置。クラウドファンディングサイトは「For Good」。

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