参院選最終盤　与野党が最後の票の上積みへラストスパート　１人区岐阜、激戦

　最終盤を迎えた参議院選挙。岐阜県選挙区では大物弁士が応援に入ったり総決起集会が開かれたりと、各陣営とも最後の票の上積みへラストスパートに入っています。

 　自民党の新人 若井敦子候補の陣営には麻生太郎元首相が駆け付けて、立憲民主党が政権の枠組みを示していないと批判した上で、改選数１の岐阜県選挙区が焦点の一つだと訴えました。

※自民党　麻生太郎元首相
　「今回は極めて厳しい選挙になりました。参議院で負けると厳しい状況となり法案が通らなくなる。どうやって内閣を作るのですか。それがわからないままで無責任ではないですか」

　選挙終盤にかけて、若井候補は、自民党への逆風を強く感じています。
※自民党　新人　若井敦子　候補
　「自民党の批判を受ける覚悟はできていました。しかしながら想像以上の逆風です。今、自民党の批判を体一身に感じています。しかし弱音を吐くわけにはいかない」

　立憲民主党の新人 服部学候補の陣営は岐阜市で開かれた総決起集会で、票の上積みを訴えました。
※立憲民主党県連　今井雅人代表
　「皆さんに本人の話を聞いていただいて、心ひとつにして走り抜ければ、必ず、必ず当選できますので、どうか皆さんに力をお貸しいただきたい」

※立憲民主党　新人　服部学　候補
　「皆さんの一票でこの国、この国の政治、経済は変わっていくんです。保守王国であるといわれているこの岐阜県が変われば、必ず日本が変わります。一緒に変えていきましょう」

　台風の目となっている参政党。新人の瀬尾英志候補の応援に神谷宗幣代表が岐阜入り。
※参政党　神谷宗幣代表
　「当初の議席目標を６議席と言っていたけど、目標を２０議席にします。２０議席あれば予算が伴う法案が通せれる。参政党が単独で出せる。そうしたらどこの党が賛成し、どこが反対するかわかるでしょう」

　ただ、候補者本人は他の候補者にリードされていると気を引き締め、追い込みをかけます。
※参政党　新人　瀬尾英志　候補
　「私の体感としても、ややリードされている状況。神谷宗幣代表が岐阜市に来られて、まだ２日あります。ひっくり返します」

　共産党の新人 三尾圭司候補は、「物価高騰からくらしを守る」をスローガンに、与党の批判だけでなく、他の野党との違いも強調して、支持を訴えました。
※共産党　新人　三尾圭司　候補
　「党の訴えは、消費税５％減税です。３６年前の導入時から消費税に反対していました。１０％まで上がってきて、消費税が社会保障の財源に使われてきたのに、病院が潰れて、大変なことになっている」

　政治団体「ＮＨＫ党」の新人 小池裕之候補は、下呂駅や岐阜駅で街頭演説を行うとともに、ＹｏｕＴｕｂｅでライブ配信。ＮＨＫ放送の在り方を訴えています。
※政治団体「ＮＨＫ党」　新人　小池裕之　候補
「僕たちが掲げているのは、シンプルです。ＮＨＫを見たい人だけが払えばいいんじゃないですか。スクランブル放送の実現です。それから偏向報道を是正するのは簡単です」

　無所属新人の伊藤あゆみ候補はSNSなどで独自の選挙戦を展開しています。

　参院選の投開票は２０日です。