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参院選特集 子育て世代は政治に何を求める? 岐阜市の子育て支援NPOメンバーに聞く

今回の参院選では、人口減少、少子化、さらには物価高を背景に各党が様々な子育て支援政策を公約に盛り込んでいます。
子育て世代が政治に求めるものは?
この日、開かれていたのは岐阜市を中心に子育て支援事業を展開する「NPO法人 こどもトリニティネット」が定期的に開催している「子育てサロン」。
同NPOでは、親子同士の交流を通して子育ての相談や情報提供を行っていて会員はおよそ1000人です。
サロンの後にメンバーの方に協力いただき、子育て支援についてお話を聞きました。
※3児のママ(30代)
「3番目の子どもが生まれた後、仕事復帰をしようとしたときに、『3人目の保育費無償』という制度を使えると思ったら、一番上も未就学児じゃないと適用されないということがあって。『3人目の保育費無償』をうたっている以上、年齢制限がなかったらありがたかったな」
※2児のママ(40代)
「私は子どもが中3と小6ですけど、子ども手当が今回高校まで延びて、それはとてもありがたいんですが、一番お金がかかるのが大学で、そこで援助を止められてもってのが正直あって……。ほんとに欲を言うと、大学の無償化とか、授業料を払うにしても家計に負担が少ないようにしてほしい」
自分らしく生き、子どもを産み育てやすい社会。
時代に合わせてきめ細かく、支援のアップデートが求められます。
また、ママを日々悩ませていたのは……物価高です。
※2児のママ(30代)
「野菜が高い。4分の1カットで買うか2分の1カットで買うか迷う。今日は諦めて次の機会にするか、とか、結構悩む。野菜1つでも」
※こどもトリニティネット 西岡はるな代表
「ガソリン代もちょっと前まで高かった。今も安くなった気はしない。どこも家族で遊びに行けないし、家で食べようとしても物価が高い。首が絞まった状態」
日本銀行が6月、全国の20歳以上の個人 約2000人に行った「生活意識に関するアンケート調査」によりますと、物価に対する実感について「かなり上がった」「少し上がった」と答えた人は95パーセントを超えていて、暮らし向きについて「ゆとりがなくなってきた」と答えた人は61パーセントに達しています。
多くのお母さんたちの相談に乗ってきたトリニティネット代表の西岡さんは、子どもにとっても、お母さんにとっても、物・心ともにゆとりのある生活が必要と訴えています。
※こどもトリニティネット 西岡はるな代表
Q、1票に何を託すか
「具体的な生活の困りごととして、1番重大だと思っているのは、何を買うにしても物価が高いということ。子どもを育てていると食費や移動のガソリン代が高いという実感がある。まずはスピード感を持って、物価高の改善に向けて制度の見直しなどを進めていってほしい」
各党は子育て支援の政策について次のように公約を掲げています。
今回の参院選で各党は妊娠・出産費用や保育・教育料の無償化、手当や給付金の支給、保育所の拡充などを主張しています。
※こどもトリニティネット 西岡はるな代表
「色んな候補者が政策やマニフェストを掲げていますが、私たちが次世代を担う子どもたちを育てているので、現場の人たちの声を聴いてほしい。生活の困りごとをスピード感持って解決できるように生の声を聴いてほしい」
急速に少子化が進む中、子育て世代のニーズに想像力をめぐらせ効果的な対策を打ち出せるか、スピード感をもった政策が求められます。
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