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食料自給率をテーマにトークセッション「利益を出す仕組み必要」 コメ不足の現状に理解深める 岐阜県高山市

食の安全や食料自給率の現状と課題について考えるトークセッションが、岐阜県高山市で開かれました。
イベントは、「食・環境・食料自給率沈黙の春63年後の現実」と題して開かれ、約400人が参加しました。
第1部では、基調講演が行われ、日本の食料安全保障の第一人者でもある東京大学大学院の鈴木宣弘特任教授が令和の米騒動の問題点を挙げながら日本の食料自給率の低さを指摘した上で、生産者と消費者が協力し、地域で安全な食料を増産することの重要性を強調しました。
第2部の討論会では、鈴木特任教授のほか、岐阜県下呂市のコメの生産販売会社、「龍の瞳」の今井隆代表らが登壇し、意見を交わしました。
この中で、今井代表は、コメのブランド化に取り組んだ経験を踏まえ、「農家が疲弊して利益が出ない。利益を出す仕組みが必要」と生産現場の課題を主張し、「農法一つ変えるだけで生産性が変わるので果敢に挑戦することが大切なのでは」と提言しました。
※乳製業の男性
「今回のコメの話、その構造と全く同じことが乳製品の中でも生きています、すごく共感するし、また頑張ろうという気持ちになりました」
※農業の男性
「後継者も減っている状況なので、とにかく僕らが頑張って生産をしていかなければならないと、しみじみ感じました」