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「池田温泉」両館を存続 岐阜県池田町 「町民にとってシビックプライド」

赤字が続く池田温泉(揖斐郡池田町)の存廃問題について町は13日、経費削減に努めて...
池田温泉本館=揖斐郡池田町片山

 赤字が続く池田温泉(揖斐郡池田町)の存廃問題について町は13日、経費削減に努めて本館、新館の両館とも存続させる方針を明らかにしました。

 これは、池田町の竹中誉町長が会見し発表しました。

 ※竹中誉町長
 「今般決定したのは両館の存続。この池田温泉は町民にとってはまさにシビックプライドの源泉だと思っています」

 池田温泉の両館を存続させるための主な経費削減策として、両館とも定休日を週1日増やして週休2日とするほか、営業開始時間を1時間遅らせて午前11時からとします。

 さらに、送迎バスの廃止、浴場清掃や警備業務の外部委託の取り止めにも着手します。

 また、料金改定も行い、当日券など50~100円程度値上げします。

 定休日や営業開始時間、料金についての変更は周知期間を設け、11月から実施します。

 今年度からこれらの施策に取り組み、来年度には200万円の黒字化を目指すということです。

 池田温泉は1996年にオープンし、最盛期は年間で約64万人の入浴者数がありました。しかし、近年は利用者が減り、コロナ禍や燃料費高騰もあって赤字が続き、基金を取り崩しながら運営している状況です。

 町では経営再建に向けて昨年12月、温泉に精通する民間会社に運営分析や市場調査を依頼。竹中町長は、営業形態の方向性など基金が底をつく2年以内に存続か廃止の決断する必要があるとしていました。

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