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がん細胞にピンポイントで照射 「陽子線がん治療センター」開設 岐阜県美濃加茂市の中部国際医療センター

がんを治療する最新の装置を導入した「陽子線がん治療センター」が、美濃加茂市にある...
導入された陽子線がん治療の最新装置「プロビーム360度」

 がんを治療する最新の装置を導入した「陽子線がん治療センター」が、美濃加茂市にある中部国際医療センターに開設されました。

 陽子線による がんの治療は、放射線治療の一種ですが、陽子線は がん細胞に集中的に当てることできるため、ほかの正常な細胞や周辺の臓器への影響が最小限に抑えられます。

 導入されたのはアメリカ・バリアン社製の「プロビーム360度」という装置で、さまざまな方向から狙った位置に陽子線を照射し、ピンポイントでがんの治療をすることができます。 

 隣接する中部国際医療センターでは開設記念式典が行われ、医療センターを運営する社会医療法人厚生会の山田實紘理事長は「岐阜県をがん治療の〝メッカ〟にしたい」とあいさつしました。

 最新の装置による治療時間は1人当たり15分程度。実際に陽子線を照射するのは40秒で、痛みはないということです。

 陽子線がん治療センターでは、岐阜県内はもとより全国からの受診に応え、将来的には年間250人の患者を受け入れる見通しです。

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