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長良川の管理釣り場からニジマス流出 古田知事「清流ブランドのイメージダウン危惧」 岐阜県議会定例会

長良川鵜飼の観覧船乗り場に期間限定で開業した管理釣り場からニジマスが大量に流出し...
質問に答える古田知事=7日、県議会本系議場

 長良川鵜飼の観覧船乗り場に期間限定で開業した管理釣り場からニジマスが大量に流出した問題で、古田肇知事は7日、「流出事案の発生自体が、清流長良川ブランドのイメージダウンにつながる」と危惧しました。

 これは7日の県議会定例会の一般質問で、県政自民クラブの平野祐也議員の質問に答えたものです。古田知事は釣り場の運営管理の問題が挙げられるとした上で、次のように指摘しました。

 ※古田肇知事
「ニジマスの管理釣り場が鵜飼観覧船の乗船場に接して開設され、そこに流出事案が発生したこと自体、世界農業遺産として認定されている清流長良川ブランドのイメージダウンにつながることが危惧されます」

 管理釣り場は、鵜飼のオフシーズンにあたる冬場に観光客を呼び込もうと、2月1日から3月31日までの期間限定で長良川漁業協同組合が開設したものです。

 オープン後の2月19日に川の増水で囲いなどが壊れ、ニジマス約3000匹が川に流出しました。これを受けて長良川漁協は今シーズンの釣り場の営業を中止していました。

 県では今後、発生原因を明らかにするため釣り場の設置場所や危機管理体制などを検証し、再発防止策を取りまとめるとしています。ニジマスは北米原産の魚で、魚食性が強く、水域によっては在来種の繁殖を阻害する懸念があることから、国内では適正な管理が必要とされる「産業管理外来種」に分類されています。

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