養老鉄道に改善指示　中部運輸局　無免許運転の男性社員は懲戒解雇

　養老鉄道の２０代男性社員が運転士の免許を持っていないにも関わらず列車を運転していた問題で、中部運輸局は１７日、再発防止策をまとめ報告するよう求める改善指示を出しました。養老鉄道は男性を懲戒解雇していることを明らかにしています。

　養老鉄道などによりますと、男性はことし２月から免許取得のため訓練を受けていたものの、自ら中断し、再開した訓練も取りやめていました。

　男性は運転士になることを希望し、６月と７月に合わせて１６分間ほど、それぞれ別の運転士に頼んで列車の運転を代わってもらっていたということです。

　養老鉄道は男性が無免許運転のほか「身内の不幸」という虚偽の理由で訓練を中断し、偽の診断書を提出していたとして、弁護士と相談の上、処分を決めました。

　中部運輸局は、運転室の鍵の厳正な管理や正当な理由なく運転室に立ち入らせないようにすることなど４項目の改善を指示し、来年１月１９日までに講じた措置を報告するよう求めました。