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故松田悠八さんしのんで朗読会 「長良川スタンドバイミー一九五〇」作者 岐阜市柳ケ瀬「本のひみつ基地」

岐阜を舞台にした小説「長良川スタンドバイミー一九五〇」の作者で、今年10月に85...
10月に亡くなった故松田悠八さん

 岐阜を舞台にした小説「長良川スタンドバイミー一九五〇」の作者で、今年10月に85歳で亡くなった松田悠八さんをしのぶ朗読会が岐阜市で開かれました。

 松田さんは岐阜市出身。小説「円空流し」、「長良川‐修羅としずくと女たち」と合わせ「長良川三部作」として知られる「長良川スタンドバイミー一九五〇」で小島信夫文学賞を受賞。また、この作品を原作とする映画「光る川」が今年公開されました。

 岐阜市の無印良品柳ケ瀬店にある交流スペース「本のひみつ基地」で開かれた朗読会では、小説の中から岐阜の光景や物語の印象的な場面を抜粋して岐阜放送の東千晴アナウンサーが朗読。松田さんと親交のあったフリーアナウンサー・小倉理恵さんがストーリーを補完しながら話を進めました。

 朗読を終えた東アナは「やっぱり岐阜弁っていいなっと。情景が鮮明に思い浮かんでくる」などと感想を口にし、小倉さんも「松田さんの言葉の輝きをそのまま受け取ってほしい」と思いを述べていました。

 日本近代文学が専門の岐阜大学名誉教授、林正子さんは「松田文学の魅力は一人一人の人間の根源である故郷への思い、ささやかな日常のかけがえのなさとともに森羅万象を想起させること」などと解説し、訪れた人たちは目を閉じて朗読に聞き入り、解説に耳を傾けていました。

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