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時代を彩る工芸とデザイン 特別展「大正・昭和”モード”の源泉」 岐阜県美術館
大正・昭和初期に焦点を当て 国立工芸館のコレクションを展示する特別展「大正・昭和”モード”の源泉」が、岐阜市の県美術館で開かれています。
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企画展は金沢市にある工芸・デザインが専門の国立工芸館と県美術館が協働で開いたものです。
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”モード”を軸に 時代ごとの流行の変遷をたどる4章構成で、会場には 工芸館が所蔵する人形やアクセサリー、デザイン、工芸作品など152点と、県美術館の収蔵品が展示されています。
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※東千晴アナウンサー
「大正・昭和の工芸は 陶器など『使う物』が一般的でした。こうしたなか1930年に発表されたこちらの作品は『観賞用』として作られ、世の中に衝撃を与えたそうです」

また、フランスのポスターなどの影響を受け 日本の商業デザイン分野を切り開いたとされる杉浦非水の作品「トモエ石鹸」は、洋服や縦巻きヘアなど西洋スタイルを取り入れた女性”モダンガール”が、洗練されたイメージで描かれています。

※東千晴アナウンサー
「こちらは大正期の日本画なのですが、裏側には日本の草花が西洋風にデザインされ、当時の先端を行くおしゃれさが垣間見えます」
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大正ロマンや昭和モダンガール、モダンボーイ。戦前に花開いた鮮やかな文化が1世紀を経ても今なお色褪せず、私たちを魅了します。
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※岐阜県美術館 学芸員 齋藤智愛さん
「モードというのには流行という意味があるのですが、流行が廃れるという意味ではなくて、その都度新しい表現を目指して、かっこいい、きれい、かわいいというものを目指して作り続けた作家たちの作品があります。工芸やデザインを身近なものとしてとらえていただけたらと願っております」
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この特別展は国立アートリサーチセンターによる 各地の国立美術館の収蔵品活用事業の第1号で、2026年2月15日まで開催されています。
