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建設中の「ハイパーカミオカンデ」内部を公開 宇宙の謎迫る観測装置 岐阜県飛騨市

飛騨市神岡町に地下空洞を掘って建設が進められている素粒子「ニュートリノ」の観測施設、ハイパーカミオカンデの内部が公開されました。
ハイパーカミオカンデは、宇宙から降り注ぐ素粒子「ニュートリノ」の観測を通じて星や物質の起源に迫る研究をさらに発展させようと、5年前から建設が始まりました。
現行のスーパーカミオカンデの8倍の観測能力があるとされるハイパーカミオカンデは、地下600メートルの場所に建設中で、検出器を設置するための直径69メートル高さ94メートルの巨大な地下空洞が公開されました。
空洞の掘削工事は7月には完了する見込みで、その後ニュートリノの検出に必要な巨大な水槽が設置され、光センサーなどの観測装置が取り付けられる計画です。
※東京大学宇宙線研究所 塩澤真人教授
「この後、難工事が残されている。国際協力で、この大空間に光センサーや電子回路、実験機器を全面に取り付ける大きな作業がある。まだまだ頑張っていかないといけないな、そんな気持ちです」
ハイパーカミオカンデは2028年の観測開始を予定しています。