ニュース

  • ニュース一覧
  • 厳しい暑さから働く人をどう守る 岐阜県内の各企業が熱中症対策に注力 

厳しい暑さから働く人をどう守る 岐阜県内の各企業が熱中症対策に注力 

連日厳しい暑さが続く中、働く人の命を守ろうと、各企業は熱中症対策に力を入れていま...
熱中症対策に注力する企業(左:佐川急便・右:堀プラスチック製作所)

 連日厳しい暑さが続く中、働く人の命を守ろうと、各企業は熱中症対策に力を入れています。

 厚生労働省によると、業種別の熱中症による死傷者数は直近5年間で製造業が最も多く、次いで建設業、運送業となっています。

※永田楓アナウンサー
 「手元の気温計を見てみますと、39.4度と示されています。立っているだけでも汗が噴き出るような暑さです。こんな危険な暑さの中、働く人達を守ろうと佐川急便では様々な熱中症対策が行われています」

 運送業では、炎天下での積み降ろしや倉庫内での作業が避けられず、佐川急便では、出発前に従業員の体調確認を行うことや、全拠点・全車両に経口補水液や冷却材を入れた熱中症応急キットの常備、熱中症対策ウェアの着用など、複数の熱中症対策を行っています。

※永田楓アナウンサー
 「佐川急便の熱中症対策ウェアを着用しています。こちらのクールファンベストやハーフパンツは風通しがすごく良くて体の熱を逃がしてくれるのでとても涼しく感じます。そしてこちらの帽子は今年度から導入されるということで、遮熱性が高く、中に冷却生地があるので、振ると汗や水と反応して、ひんやりと感じます。体中の熱を逃がしてくれてとても涼しく感じます」

 佐川急便では、ハーフパンツを先駆けて導入していて、従業員からは「動きやすく、風通しも良い」と評判だそうです。

 なお、佐川急便 岐阜営業所では7月末時点で熱中症になった従業員はいないということです。

※佐川急便 岐阜営業所 前野 雄治営業課長
 「今年は暑く厳しい夏となっております。そのために、従業員が安全に働ける環境を整えること、物流を止めない、持続可能な物流のために熱中症対策に積極的に取り入れています。今後も現場の意見を積極的に取り入れながら、より実効性の高い熱中症対策を推進し、従業員が安心して働ける環境を整えることで、お客様への安定したサービス提供に繋げていきたいと考えています」

 一方、大手だけではなく、県内の町工場の現場でも対策が進められています。

※永田楓アナウンサー
 「こちらの企業ではプラスチックを溶かす過程で300度ほどの熱が発生し、体にまとうような暑さで、熱中症リスクが高い環境ですが、スポットクラーを導入するなどして対策を行っています」

 自動車のプラスチック部品や電設資材を製造するこちらの工場では、常時稼動する機械12台が熱源ともなり、室内が40度になる日もあるそうです。

※堀プラスチック製作所 堀重人代表
 「(過去には従業員が)熱中症で倒れて救急車を呼んだことがありました。社内で熱中症を出さない、労災を出さないということで(スポットクーラー)を入れました」

 それを機に、4年前から工場に換気扇を取り付けたほか、県の補助金制度を活用し、ことしから、従業員1人につき1台のスポットクーラーを配置して、職場環境を整えました。

※20年以上働く従業員
 「暑いですけど、スポットクーラーいただいているので軽減されています。扇風機と違って生暖かい風ではないので、作業していて楽です」

※堀プラスチック製作所 堀重人代表
 「我々、小さな会社はパートさんがいて成り立っている。巡回しながら声がけをして、その日の体調や仕事の進み状況とか熱中症管理をしたいと思います」

 岐阜労働局によりますと、県内で、熱中症で労災認定された人は2021年からの5年間でのべ95人で右肩上がりとなっています。去年は35人で、過去15年間の統計を遡っても、初めて30人を超えました。

 これまでの常識が通用しない暑さの中、企業は働く人たちの命や健康を守るための熱中症対策の強化が必要不可欠となっています。

関連記事