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岐阜県立障害者支援施設の虐待 第三者委「虐待見過ごされ、まん延」 はなの木苑(岐阜県土岐市)
土岐市にある障害者支援施設「県立はなの木苑」で起きた職員による虐待事案について、原因を調査した第三者の検証委員会の報告書が公表されました。「不適切な支援や虐待が見過ごされ、蔓延する風土があった」と分析しています。
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この事案は、県立はなの木苑で去年、知的障害のある入所者に対し、複数の職員が 暴行を加えたり、暴言を吐いたりする虐待行為をしていたもので、最終的には14人の職員による計40件の行為が虐待と判断されました。
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報告書では職員のチームワークが不十分であることや知的障害者の支援方法を理解できていない職員が配置されていること、また、閉鎖的空間の中で外部との交流が少ないことなどが要因に挙げられ、「複数の要因が積み重なり、適切な支援や虐待が見過ごされてまん延する風土が醸成」されていたと分析されています。
この検証結果は、再発防止に向けた提言と合わせて、11月末に 施設を運営する県福祉事業団に提出され、事業団では12月、虐待防止改善計画を策定して県に提出しました。
計画には、組織体制の強化や職員の資質向上に取り組むことが盛り込まれていて、事業団の大野雅人専務理事は「再発防止策を着実に実行していきたい」と話しました。
