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腎不全の緩和ケアへの理解を深める 小笠原内科の院長らが講演会 岐阜県

在宅医療・緩和ケアの普及に取り組む日本在宅ホスピス協会は、腎不全患者が「緩和ケア」を受けられる仕組みを広めようと、講演会を開きました。
岐阜県図書館で開かれた講演会には、約100人が訪れました。
「腎不全の緩和ケア」をテーマにした講演会と座談会には、小笠原内科岐阜在宅ケアクリニックの小笠原文雄院長とノンフィクション作家の堀川恵子さん、それに、元厚生労働省医政局長の武田俊彦さんが出席し、腎不全患者の過酷な闘病生活や人工透析医療の課題について意見を交わしました。
このうち小笠原院長は、在宅で医療が受けられ、痛みやつらさを和らげる緩和ケアの仕組みを腎不全の患者にも広げるべきと主張しました。
在宅での医療ケアは、終末期患者の選択肢として注目されていますが、透析患者の場合は通院を強いられるケースが多く、負担が大きいということです。
3人は、がん以外の患者が医療機関に緩和ケアを望んでも受けられる医療体制が整っていないとした上で、「透析患者にも選択できて、あるべき治療が受けられるよう、医療機関の体制を整備することが必要」などと訴えました。