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伝統漁、長良川鵜飼と小瀬鵜飼が開幕  1300年以上紡がれる情趣

岐阜市と関市の長良川で、1300年以上の伝統を誇る長良川鵜飼と小瀬鵜飼が11日開...
幽玄の長良川鵜飼、かがり火が揺れる鵜舟=長良川、岐阜市

 岐阜市と関市の長良川で、1300年以上の伝統を誇る長良川鵜飼と小瀬鵜飼が11日開幕し、乗船客を幽玄の世界にいざないました。

 鵜飼は毎年5月11日に開幕していて、岐阜市の長良川鵜飼では午後8時ごろから6隻の鵜舟による鵜飼が始まりました。

 かがり火が川面に揺らめく中、船団を組んだ観覧船と鵜舟とが並んで川を下る『狩り下り』が行われ、烏帽子に腰蓑姿の鵜匠と鵜が織りなす伝統の技が繰り広げられました。

 クライマックスには、鵜舟が横一列に広がり漁をする『総がらみ』が行われ、乗船客から拍手や歓声があがっていました。

※観覧客
「きょうは席がよくて近くで見れたので迫力もあったし、はっきり見えました。花火もあがって、最高でした」「最近は近くで見れるからいいね。昔はもっと遠かったから」

 長良川鵜飼では今シーズン、靴を履いたまま乗船できるいす席の観覧船を増やしたほか、オンライン予約の多言語化を進め、中国語と韓国語を追加する予定です。

 長良川鵜飼は10月15日まで行われ、岐阜市では、観覧船の乗船客数について昨シーズンを上回る9万人を目標に掲げています。

 一方、関市の小瀬鵜飼は、漁場の近くに人工の明かりが少ないことから、夜のとばりが下りると川面を照らすのは、かがり火のみとなり、幻想的な雰囲気の中で鵜飼を楽しむことができます。

 また、鵜舟と観覧船との距離が極めて近いのも小瀬鵜飼の特長です。11日は、川が増水して流れも速かったことから、観覧船は、岸に止めたまま付け見せの鵜飼となりました。

 乗船客はかがり火の下、鵜が鮎を追う様子を間近で見て、鵜を操る鵜匠の技を堪能していました。

 小瀬鵜飼も10月15日まで行われ、今シーズン、7000人の乗船客を目指しています。

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