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刑務所栄養士の黒栁さん朝日大で講義 「受刑者の心のケアつなげたい」 岐阜県瑞穂市
刑務所の管理栄養士で、受刑者との食事づくりの奮闘記の著書でも知られる黒栁桂子さんが瑞穂市の朝日大学で特別講義を行い、エピソードを交えながら心と食とのつながりについて語りました。
この特別講義は、「食」から、心と体の健康づくりなどを学んでもらおうと開かれました。
黒栁さんは、岡﨑医療刑務所の「法務技官」として受刑者に調理指導をしていて、著書「めざせ!ムショラン三ツ星 刑務所栄養士、今日も受刑者とクサくないメシ作ります」は注目を集めました。
特別講義には学生約80人が参加し、黒栁さんは、受刑者が不満を持たないよう配膳で平等を徹底していることやアルコールが含まれるみりんが調味料として使えないことなど刑務所ならではの食事情を紹介しました。
黒栁さんは、七夕やバレンタインなど季節感や年中行事にちなんだ献立も考えているといい、「制限はあるが、食から楽しみを感じることで受刑者の心のケアにつなげたい」と学生らに語りかけていました。
※講義を受けた大学生
「初めて聞く話の内容だったので刺激的でした。おいしいと言ってくれることがうれしく感じて、みなさんのモチベーションになっている黒柳さんの言葉がありましたけど、この活動が社会復帰の一歩になっているとか、社会貢献の始まりになっていると感じました」