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「舟かぶせ」で安全祈願 岐阜市の長良川鵜飼 新しい鵜舟の進水式
岐阜市の長良川鵜飼で使われる新しい鵜舟の進水式が29日、市内で行われました。
新しく造られた鵜舟は、全長約13メートル、最大幅は1・1メートル、深さ0・5メートル、重さ0・6トンあり、材料には耐水性に優れたコウヤマキが使われています。
郡上市の舟大工 田尻浩さんの指導のもと、若手の船頭が去年11月から約5カ月かけて造りました。
式では、鵜匠代表の杉山雅彦さんが「鵜舟を造る技術を受け継いでいく大事な取り組み。来月開幕する長良川鵜飼を楽しみにしてほしい」とあいさつし、指導にあたった田尻さんからは「鵜舟を造る技術を一日でも早く身につけてもらうため、応援してほしい」と見学者に呼び掛けました。
新しい鵜舟に酒をかけて清められたのち、鵜舟は長良川に進水しました。
式では、転覆しない験担ぎとして川の中で鵜舟を3回ひっくり返す「舟かぶせ」の儀式が行われ、見学者からは拍手が送られました。
長良川鵜飼は去年、7万3101人の乗船客があり、コロナ禍前の約8割まで回復しました。
ことしは例年通り来月11日に開幕し、市では9万人の乗船客を見込んでいます。