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グローブに刻まれた「桜梅桃李」の精神 中京学院大 赤塚健利投手 岐阜県勢ドラフト注目選手 東海地区大学野球秋季岐阜リーグ開幕 (ぎふチャンラジオ・吉村功のスポーツオブドリーム)

岐阜県内7つの大学が対戦する東海地区大学野球秋季岐阜リーグは、8月24日開幕予定...
中京学院大 赤塚健利投手=19日、中津川市

 岐阜県内7つの大学が対戦する東海地区大学野球秋季岐阜リーグは、8月24日開幕予定でしたが、雨のためこの日の試合は中止となりました。

 開幕戦に登板する予定だった中京学院大の赤塚健利投手のグローブには「桜梅桃李」の文字が刺繍されています。4年生の赤塚投手にとっては大学野球最後のシーズンとなる秋季リーグ。試合に臨む思いとこの4文字の言葉に込められた思いを、吉村キャスターがインタビュー取材しました。


 赤塚健利投手は、静岡県磐田市生まれ。現在の中京高校出身で、2019年夏には甲子園に出場し、ベスト4。主にリリーフで活躍しました。ドラフトのプロ志望届を提出するも、プロ野球球団からの指名はありませんでした。
 その後、中京学院大に入学し、1年生の秋にベンチ入りします。2年生の秋には3連続完封で話題となりました。そして、その年の大学日本代表候補合宿に参加。3年生の春に6戦無敗の好成績を残し、ドラフトの目玉に。4年生の今年春には、朝日大戦で完投し、スカウト11球団がきました。身長1メートル94センチ。マックス153キロの速球が武器の選手です。

 吉村キャスターは東海地区大学野球秋季岐阜リーグ開幕前に、中京学院大の近藤正監督と赤塚健利選手にインタビューしました。

 吉村:「10月26日のドラフトに関しては、赤塚君はどうですか。秋はプレッシャーがかかる登板になりますね?」
 近藤監督:「先日オープン戦(名古屋)で8球団ぐらいスカウトが来ていました。この時期に菊池涼介選手(広島)はオープン戦でサイクルヒットを打ったよと。こういう場面で強い選手にならないといけないと話しました」
 吉村:「菊池涼介選手(広島)、吉川尚輝(巨人)につぐ、プロ野球選手ということですか?」
近藤監督:「代表する選手になってほしい。体力からしても申し分ないと思います。ドラフトを楽しみにしています」

 赤塚選手に現在の調子やドラフトに対する思いをインタビューしました。

 吉村:「体が細くなった?」
 赤塚選手:「春は113キロあった体重を今は110キロから108キロに落として、このシーズンを迎えようと思います。何かを変えないといけないと思っていた春のシーズンは結果を残せずに終わってしまったので、体の基礎を変えて秋のリーグ戦に向かう準備を進めてきました」
 吉村:「秋の開幕前、調子はどう?」
 赤塚選手:「調子がいい時は、どんな球を投げても抑えられると思うんですけど、悪い時にどう抑えるかを考えて、課題を掲げてやってきた中でオープン戦はうまくいった場合が多かったので。いい方向に進んでいると思いました。今、万全の状態です」
 吉村:「あとはメンタル面だけだね?」
 赤塚選手:「やってきたことを信じてやるだけです」

 吉村キャスターはドラフトについて質問しました。
 吉村:「秋の開幕戦も近づいていて、気になるのはドラフトのことだと思うけど、大事なシーズンになるね?」
 赤塚選手:「今年1年は春のリーグも特別な1年でした。メンタル面、技術面ともにしっかりと対応していかないといけない1年だと思いました」

 吉村:「春の朝日大の試合では、長良川球場に11球団のスカウトがきて、自分としては満足いく試合だったよね?」
 赤塚選手:「フォアボールが多かったけど、後半戦しり上がりでよくなっていきました。序盤からしっかりストライクゾーンに投げるという点がこの試合での反省点でした」

 吉村:「ドラフトはどんな気持ちで待ちますか?」
 赤塚選手:「やってきたことをリーグ戦で発揮できるように準備して、ドラフトでいい結果が聞けるように、1日1日を大切にプレーしていきたいです」
 吉村:「プロ志望届けを提出するよね?」
 赤塚選手:「もちろん、提出します」

 吉村:「高校時代、お母さんから「桜梅桃李」という言葉を教えてもらって、ずっと唱えていると聞きました。自分らしくという意味、大学生の今もやっている?」
 赤塚選手:「今でも感謝と桜梅桃李という言葉を忘れずにやっています。これは、母親が歌詞をはがきに書いてくれて(ベリーグッドマン「大丈夫」)、仕送りの時に一緒に入れてくれました。そういう意味だと思って、グローブの刺繡にも入れて、忘れずに胸に刻んで投げています」 

 自分らしくオンリーワンの美しい花を咲かせればいい。この思いを胸に赤塚健利選手はこの秋も力強くマウンドに立ちます。

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