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絵画に塗り込んだ温暖化への思い 世界へ飛躍、岐阜を愛する女性アーティスト 張間成子さん

環境問題をテーマにして絵画制作や講演に取り組む女性アーティストがいます。心で感じ...
張間成子さん

 環境問題をテーマにして絵画制作や講演に取り組む女性アーティストがいます。心で感じた風景を描く現代作家としての評価も高く、世界を舞台に活躍する一方、長年暮らす岐阜でも作品を発表するなど意欲的な活動を続けています。

 張間成子さん、韓国出身、60歳。アメリカ・ロサンゼルスと岐阜市の2か所を拠点として、活動しています。

 ※張間成子さん
 「作家は作品を作ればいいというイメージはもう昔なんですね。作品を通してその作家は何を言いたいのか、メッセージ性が非常に大事なんですね。メッセージ性というのは、作品と一緒にいて自分たちが発するもんなんですね。それが一つの大きなtoolだと思うんですね」

 6月に韓国であった国際的なカンファレンスに作品を持参して参加、昨年はロスの大学のシンポジウムで環境問題を研究しているNASAのチームと一緒にプレゼンも行いました。

※張間成子さん
「環境問題と言うと結構、範囲が広いと思うんですが、自分が一番ポイントを合わせているのは、global warmingですね、(地球)温暖化。その温暖化を作品としてどう表現していくか。出来上がった作品をAudienceにどう語りかけていくか、っていうのが狙いですね」

 環境問題、地球温暖化をテーマにしたのは4年前。ロンドンにある国立美術大学「ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA)」への留学時代に取り組み始めました。

※張間成子さん
「私は科学者でなくて、どこかの環境問題の研究者でもないんですが、作家として、アーティストとして、芸術の作品と環境の問題をどういう風に結び付けてこの世の中に発信していって、あとこの作品を、もしくは作家がどういうコミュニケーションをとるかということですね」

 故郷を追われる途上国の環境難民、ロスで頻発した山火事、そして2023年ハワイの山火事… 温暖化が原因とみられるこれらの事象で感じた衝撃を作品に落とし込みました。ビル街やヤシの木を包む炎や黒煙のイメージを暗い赤や深い青など多くの色で描き、住民の怒りや恐怖、自身の思いなども塗り重ねています。

※張間成子さん
「アートは非常に大きなコミュニケーションの力を持っているですね。作家さんは言葉で伝えるのも大事なんですが、一緒に作品を持って伝えるとより大きなインパクトがあるんです」

 環境問題に取り組む作家として世界を飛び回る張間さん。韓国の地元の大学を卒業後、岐阜大学に留学し、以後は岐阜が生活の基盤、人生の中心となりました。

 絵画の道へ進んだのは40代半ばから。岐阜の美術教室で学んだ後、名古屋芸術大学などで研鑽を重ね、イギリスのブライトン大学で風景画の技法を研究。油彩と木炭を使って、単なる自然の再現でなく人間の感情や記憶も重ねて生み出される美しい作品は、欧米でも高い評価を受けています。

 世界で活躍する一方で加藤栄三・東一記念美術館での個展や、吉野画廊で開かれたグループ展など岐阜での展示にも積極的に取り組んでいます。

※張間成子さん
「ここは私のふるさと、私のすべての人生のベースが、ここ岐阜でつくられ生まれてきたものなんですね。だから私が10年以上海外を行ったり来たりしても、帰ってくるとまずほっとします。海外では持っている緊張感がここに帰ってきたとたんに、ふっととけていくような思いなんです。チャンスがあれば作品を展示したり、人生が終わるまで関わり続けていきたいと思ってます。一番大切な場所です」

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