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岐阜県土岐市の路上生活者死亡問題 第三者委「直ちに救急車を出動させなければならなかった」 市長が謝罪

土岐市消防本部が今年1月、119番通報を受けたものの救急車を出動させず、路上生活者の男性の死亡が確認された問題で、市は第三者委員会から報告書を受け取り19日、会見を開きました。加藤淳司市長は、市民の信頼を損ねたなどと謝罪しました。
※土岐市 加藤淳司市長
「市民の皆さんの安全を守るべき立場として、このような事案の発生まで組織的な不備を把握できなったことの責任を痛感しております。お亡くなりになられた方、消防行政に対する信頼を損ね、ご心配をおかけしてしまった市民の皆さまに深くお詫び申し上げます」
この問題は、今年1月13日夕方に「路上生活の男性の様子がいつもと違う」と市民から119番通報を受けたものの市消防本部の救急車が出動しなかったもので、翌朝、別の市民から「路上生活者が倒れている」と通報があり、救急車を出動させましたが、その場で男性の死亡が確認されました。
これを受けて市は5月、第三者委員会を設置し、19日までに加藤市長に報告書が提出されました。
報告書では「直ちに救急車を出動させなければならなかった事案」として、対応は適切でなかったと指摘、原因については、出動を判断するマニュアルが整備されていなかったことや通信指令員への教育が不足していたことなどが挙げられました。
市は、問題を受けて、マニュアルの見直しや「原則出動」の徹底、通信指令員の教育の実施など再発防止策を進めていて、関係職員の処分については警察の捜査などが終了した後に対処するとしています。