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柳ケ瀬の〝正ちゃん〟を探せ! 岐阜市で連続トークショー 作家の松田悠八さんら思い出語る

岐阜市柳ケ瀬の知られざる歴史を探る連続トークショー「柳ケ瀬の記憶」の第4弾が、市...
柳ケ瀬に出没した〝正ちゃん〟について語り合った連続トークショー「柳ケ瀬の記憶」=岐阜市日ノ出町、無印良品柳ケ瀬店

 岐阜市柳ケ瀬の知られざる歴史を探る連続トークショー「柳ケ瀬の記憶」の第4弾が、市内の無印良品柳ケ瀬店の交流スペース「本のひみつ基地」で開かれ、昭和20年代から30年代ごろに柳ケ瀬に出没した〝正ちゃん〟について語り合いました。

 正ちゃんは、派手な着物に厚めの化粧という女装していた男性で、カスタネットを鳴らしながら踊っていたといわれています。いつしか姿を消したということですが、当時の柳ケ瀬を知る人々にとっては忘れられない人物ということです。

 トークショーには、正ちゃんと会ったことがあるという岐阜芸妓組合の璋絹たよりさんと小説「長良川スタンドバイミー1950」作者の作家、松田悠八さんが出演しました。

 正ちゃんについて、たよりさんは「お店を回っては踊ったり芸を見せたりしてチップをもらっていた。楽しかったし、みんな歓迎していた。お客さんの評判も良かった」などと振り返りました。

 少年時代に正ちゃんを見かけたという松田さんは「長良川スタンドバイミー」にも正ちゃんをモデルとした登場人物がいるとして、「子どもにとって〝珍しい生き物〟といった感じ。でもすごく優しかった」と印象を語りました。

 最後に正ちゃんの素性や晩年の様子についての説明があり、来場者は「今よりもちょっと温かい時代で、地域で見守られる存在だった」などと当時の柳ケ瀬を包んでいた和やかな空気に思いをはせていました。

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