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2024年春の褒章 岐阜県内から16人受章

今年の春の褒章では、県内から、農業、商業、工業などその道一筋に励んだ人を対象とす...
春の褒章を受章した吉田稔さん(左)と田口郁子さん(右)

 今年の春の褒章では、県内から、農業、商業、工業などその道一筋に励んだ人を対象とする黄綬褒章に6人、公共の利益に貢献した人に贈られる藍綬褒章に10人の計16人が栄誉に輝きました。

 このうち、黄綬褒章を受章した岐阜市の吉田稔さん(84)は、大相撲の相撲のぼりや大漁旗などの製作に携わり、明治から続く染色業 吉田旗店の5代目です。

 手染め技法の「美濃筒引き本染め」を受け継ぎ、1971年には全国青年印染経営研究会を立ち上げ、職人の地位の向上をはじめ、技術の保護と人材の育成に貢献してきました。

※黄綬褒章を受章 吉田稔さん
 「僕は長年、”この業界の発展のために”ということをいつもモットーにしてきました。私のところで修業してくれた多くの人たちの励みになるし、目標にもなると思う。また、いただけること自体が業界のためになると思うし、なるようにしなければいけない。やっぱり気持ちを若くして、命ある限りこの道にまい進したい」

 また、藍綬褒章を受章した飛騨市の田口郁子さん(66)は、1998年に当時の古川町消防団に入団し、町村合併を経て、2021年から飛騨市消防団の副団長を務めています。

 女性消防団の全国大会にも出場し、全国1位に輝くなど、長年にわたって献身的に消防活動に貢献してきました。

※藍綬褒章を受章 田口郁子さん
 「消防団というのは地域に密接しているので、女性なら特に、何かあった時に例えば、ここが一人暮らしだとか、お年寄りの夫婦しかいないとか、そういうことがしっかり分かっているので、すぐ動けるのかなと。消防団の強みはそういうところにあるのかなと思います。(受章は)本当に身に余る光栄なことで、ありがたく思う」

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