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兄弟の絆 故郷で名作が対面 「風神雷神の世界」展 岐阜市の加藤栄三・東一記念美術館
岐阜市出身の兄弟日本画家、加藤栄三と東一が描く「風神」と「雷神」をそろって展示し、兄弟の絆を読み解く企画展が岐阜市の美術館で始まりました。
加藤栄三・東一記念美術館で開かれているこの企画展は、ぎふしん記念財団の助成事業で修復された栄三、東一の下絵や素描画とともに紹介するものです。
開場式には、岐阜市の柴橋正直市長や岐阜新聞社の杉山幹夫最高顧問らが出席し、テープカットで開幕を祝いました。
会場には38点の作品が並び、中でもひと際目を引くのが、風神・雷神画です。
「雷神」は栄三が、「風神」は栄三の死後、東一が兄の遺志を継ぐとともに亡き兄への鎮魂の思いを込めて「雷神」の対として描いた作品です。
「雷神」と「風神」はこれまでに2回、同時公開されてきましたが、今回が28年ぶりの「再会」となります。
また企画展では、栄三と東一に連なる作品として2人の弟子で養老郡養老町出身の日本画家、土屋禮一さんの、「出現 (雷神)」と「青空騒ぐ(風神)」も展示されています。
※加藤栄三・東一記念美術館 山本真一館長
「28年ぶりに兄・栄三と弟・東一の風神と雷神の作品がこの岐阜の地でそろいました。この機会にぜひとも、皆さんにご来場いただいて、2人の兄弟愛を感じていただきたいと思います」
この企画展は6月16日まで開かれています。
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