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「不測の事態を想定していなかった」 岐阜市の陸自小銃発砲事件 陸上自衛隊が報告書公表
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岐阜市の陸上自衛隊日野基本射撃場で去年6月、隊員3人が自動小銃で撃たれ死傷した事件で、陸上自衛隊は18日、調査報告書を公表しました。
この事件は、去年6月14日、岐阜市の陸上自衛隊日野基本射撃場で、元自衛官候補生の渡辺直杜被告(19)が射撃訓練中に隊員3人に向けて小銃を発射し、2人が死亡、1人が大けがをしたものです。
陸上自衛隊の調査報告書によりますと、射撃訓練において不測の事態を想定していなかったことから、渡辺被告の特異な行動を止められなかったほか、小銃と弾薬が近くにあり、発砲への時間的な猶予を与えてしまったことが原因だったと結論付けました。
一方、小銃や弾薬の管理は適切だったとしました。
これを受け、県の古田肇知事は「二度とこうした発砲事案が起こらぬよう、報告書に示された再発防止策を徹底し、去年11月に発生した隊員による不適切行為が繰り返されないよう、徹底した服務教育に取り組んでいただきたい」とコメントしました。
陸上自衛隊は去年8月、新隊員を対象に武器を持つ心構えや、射撃訓練で弾薬を渡すタイミングを見直すなどの再発防止策を導入し、全部隊に広げています。
なお、事件当時の候補生の詳細な状況などは、刑事裁判が控えているとして公表を見送りました。
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