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春の選抜高校野球・開会式で司会 岐阜北高・古田桃香さん 球児にエール!言葉に思いをのせて
「選手、入場!」
3月18日に開幕する選抜高校野球。今回、県勢からチームとしての出場はないものの、開会式の司会に岐阜北高校2年の古田桃香さんが抜てきされました。
※岐阜北高校2年 古田桃香さん
「障がいのことを隠したいという気持ちはあまりなくて、むしろ私の目のことを気にかけて、みんなから助けてくれることがたくさんありました」
古田さんは生まれつき視力が弱く、小中学校まで岐阜盲学校に通学。
中学部3年の時に全国盲学校弁論大会で優勝し、より高みを目指そうと、放送部があり、勉強も頑張れる環境として岐阜北高校への進学を決めました。
見事、一般入試で合格し、現在は放送部に所属して部長を務めています。
◇
※古田桃香さん
「一緒にお昼食べたり、放課後に残ってテスト勉強をしたり、そういう絵に描いたような当たり前の高校生活を私がみんなと見え方の差を超えて送れているというのは、本当に奇跡のようなことだと思うし、幸せだなと思って、みんなには感謝しています」
古田さんは去年7月に行われたNHK杯全国高校放送コンテスト朗読部門で優勝しました。
この部門には各県の代表約300人が参加、決勝に進んだ10人のうち、古田さんを除く9人はすべて3年生でした。
甲子園の開会式の司会は全国で2人。こうした実績が評価され今回、甲子園での司会に決まったといいます。
※古田桃香さん
「顧問の先生から連絡をいただいて、『甲子園に行けるんだ』ということに感動しました。高校球児の白熱した試合が繰り広げられるすごく大切な大会なので、そこに自分が好きな『話すこと』で携れるということがすごく幸せで、光栄なことだなと思いました」
◇
顧問の坪内有美子教諭とともに、表情やブレスのタイミング、発音などを入念にチェックしていきます。
※放送部顧問 坪内有美子教諭
「朗読の箇所を読んだとき、登場人物の思いを想像したり、私や他の生徒たちがこう思ったよというようなことを取り入れながら、『じゃあ、もっとこうかな』とか『これはこういうふうにやった方がいいかな』と追求していけるので、どちらかというと部員と顧問というよりかは、戦友のような、一緒にその場面の理想を目指す仲間っていうような形で付き合っていけるのが彼女の魅力だと思います」
開会式に臨む古田さん、晴れ舞台を前にした今の心境を聞きました。
※古田桃香さん
「高校球児の皆さんがいいスタートダッシュを切れるような、最高の幕開けにするということと、障がいがある人とない人に伝えたいことを一生懸命頑張る姿で何か示せたらなと思うので、そういう思いを持って、責任を持って頑張ってきます」
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