セクハラ疑惑の小島町長　即時の辞職否定も一転　２９日辞職願提出へ　岐阜県岐南町

　職員へのセクハラ疑惑をめぐり、羽島郡岐南町の小島英雄町長は２８日、３月５日に辞職する意向を明らかにしました。２９日に辞職願を提出する方針です。

　この問題は、去年５月、小島町長が複数の女性職員の頭や尻を触るなどしたとしてセクハラ行為を指摘されたものです。

　弁護士３人による第三者委員会が去年７月から調査を行い、２７日に調査報告書を町に提出しました。

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＜調査報告書「頭や尻を触る」など９９のセクハラ行為認定＞

　第三者委員会の調査は、町長就任以降のハラスメント疑惑の行為を対象に、退職者を含む職員２７１人を対象にアンケートやヒアリングをし、町長自身にも聞き取りを行いました。

　調査報告書では、「尻を触る」「背後から抱き付く」「頭をポンポンと触る」など、９９のセクハラ行為を含む町長による不必要な身体接触・不快な言動のほか、パワハラ行為も認められました。

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＜第三者委「即時の辞職を」＞

　２８日に会見した第三者委員会は、報告書で「即時の辞職を」という強い指摘をしたことについて次のように説明しました。

※第三者委員会　浅井直美弁護士
　「今回は町長というトップが行為をしたという特殊性もありまして、かなり悩んだのですが、処分を広くとらえ、このような結論に至りました」

　また、町の幹部職員についても十分な対応ができていなかったとし「報告書を町政に生かしていただきたい」と求めました。

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　セクハラやパワハラの行為があったと指摘された小島町長は、第三者委員会が町に調査報告書を提出したことを受け、２８日に会見しました。

＜小島町長「報告書は中立性に欠いている」＞

　小島町長は報告書について、「中立性に欠いている」と批判し、初めて聞いた内容もあると明らかにしました。

※小島英雄町長
　「もう少し丁寧な調査・報告をしてほしかったです。決めつける以上は、やはり客観的な報告がほしかった。初めからセクハラありきでやっている調査報告ではないかと私自身は思っております。初めからそのような感じで質問されておりましたので、ちょっと違和感がありました」

　報告書で指摘された行為について、「頭や手を触ったことは事実。すべて労いと感謝のつもりだった」と繰り返し述べ、被害を訴えた女性職員に対しては「不快にさせたことについては申し訳ない」と謝罪しました。

※小島英雄町長
　「大変騒がせてしまったことについては申し訳なく思っていて、辞めるという方向でおります。自分の中では今すぐにでも辞めたいのですが、これだとこの報道に対して認めたことになりますので、５月末までには辞めたいと思っています」

　会見の中では５月末までに辞職する意向を示していましたが、その後、小島町長は対応を急転し、２９日に辞職願を提出する方針を明らかにしました。辞職は３月５日付となる見通しです。