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映画「レジェンド&バタフライ」大友啓史監督 インタビュー

 みなさま こんにちは。「週刊ラジオ 聴く新聞」の神保絵利子です。
新聞をラジオで聴いてもらう番組を、見てもらえたらと願い開設したブログです。
新聞を読んだり、ラジオで聴いたり、ブログで見たり、多面的にお楽しみください。

記念すべき1回目のブログは映画「レジェンド&バタフライ」大友啓史監督に単独インタビューさせていただいた内容をご紹介します。1月27日(金)の全国公開を前に21日(土)に大友監督にお話を伺い、22日(日)の「週刊ラジオ 聴く新聞」で前編としてお届けしました。インタビューの後編は29日(日)に放送する予定です。

 では、大友啓史監督へのインタビューをお楽しみください<(_ _)>

1月22日(日)「週刊ラジオ 聴く新聞」記者リポートより
 昨年秋の「ぎふ信長まつり」の騎馬武者行列で岐阜、全国を沸かせた木村拓哉さん、岐阜市出身の伊藤英明さんが出演する映画「レジェンド&バタフライ」が27日から全国公開!!大友啓史監督へのインタビューにいただいた時間は30分ほど。インタビュー前の写真撮影も大切な時間。大友監督との体温を温めながらご挨拶させていただきました。

神保:わたくし監督にお会いしているような気がするんですが。
大友監督:どこで会いました?
神保:おまつりの日、駅を背にまつり会場へ歩いていらっしゃいませんでしたか?
大友監督:歩いていました!
神保:また、映画の試写会会場でも目があったような気が。
大友監督:ガハハハハ こりゃなかなか難しいノリになってきたぞ。ホント? 目が合った?
神保:はい、お会いするのは今日が3回目なんです。
大友監督:お手柔らかにね、絵利ちゃん、よろしく~
スタッフのみなさん:ガハハハハ(大爆笑)
神保:よろしくお願いいたします。

「初めまして」の堅苦しい挨拶ではなく、こちらの緊張を解きほぐし心の距離をググッと近くしてくださった大友監督の懐の深さ、器の大きさを感じながらインタビュー本編はスタートしました。

神保:改めまして、大友監督はぎふ信長まつり会場でどのあたりにいらっしゃったんでしょうか。
大友監督:木村(信長)さんが出発するのを見送って、通りを進んでいくのを見守りました。ものすごい騒ぎになったのでずっと追い掛けるのは難しいなと思ったので裏側の道に行ってみそかつを食べてました。その動線でもしかしたらお会いしているのかもしれませんね~(笑)
神保:私もそんな気がしてなりません(笑)。大友監督は「ぎふ信長まつり」を、どのようにご覧になられたんでしょうか。
大友監督:信長は400年ぐらい前から今の時代まで人気があり、時空を超えたヒーロー。木村拓哉さんは同時代のアイドルでありヒーロー。この掛け合わせのものすごさを「ぎふ信長まつり」で眼前に見るような思いがしました。映画の現場で着ていた衣装そのままで行列する姿を見て、「もう一回撮りたい」と思いました。(木村さんは)信長に戻っていて、信長の迫力が岐阜のみなさん、岐阜を中心に全国に伝わった感じだった。われわれが映画のために作り上げた「木村信長」のパワーを確認できたような気がして嬉しかったですね。今回の映画は濃姫との物語ですし、岐阜・岐阜城が物語の中でキーになる場所。あの姿で岐阜に戻ってこられて、スタッフも木村拓哉さんもそれをアレンジした伊藤英明さんも感動しました。

神保:岐阜市出身の伊藤英明さんは濃姫の侍従・福富平太郎貞家役で出演しています。静かな深い愛で、何だか切なくなりました。
大友監督:伊藤さんが岐阜の出身であるということは分かった上でオファーをさせてもらいました。戦国時代の輿入れというのは必ずしも愛があっての結婚ではなく、いわば政略結婚。人質として相手に自分のお姫様を与えるという側面もあり、(映画の)冒頭シーンで示したように、ものすごい軍勢で行っているんですよね。ある記録によると、ある武将は1万5千人ぐらいの兵隊を連れていって、本当に無事、婚姻までたどり着くかどうか分からない、門をくぐらせるまで、輿を渡すまで。もしかしたら相手が嘘をついて、自分たちを欺いて攻めに来るんじゃないかというような緊張感が背景にあるような結婚だったわけです。そう考えると、濃姫と一緒に輿入れに来る武将というのは、険を抜かないまでも、「剣を抜いたら多分めちゃめちゃ強いぞ」とか、「濃姫、自分の姫を守るためには命をかけて敵を圧倒するんだ」という迫力有る武将が必要だったわけです。伊藤さんが演じる貞家はそういう役になり得ると思っていて、伊藤さんが演じてくれれば。
伊藤さんは地元愛の強い方ですし、美濃出身ですから方言もよく分かっていらっしゃるし。ことさら武士の作法、所作に関してはすごくこだわりのある方ですから。ああいう方がそばにふっといるということで、美濃の斎藤家の力も分かるし、濃姫にとっても安心できるというか、そういうことを感じさせてくれる俳優をキャスティングしたかった。セリフがたくさんある役ではないけれど、ものすごく、じわじわじわじわと後半になればなるほど浮き立ってくる。しかも、濃姫に仕える中で、濃姫の夫である信長の言動を見続ける中で、信長時代にも彼もほれこんでいっていることとか、表に出ない芝居やニュアンスを伊藤さんが上手に醸し出してくれている。そういう俳優がいてくれることで、映画ってすごく膨らみが出てくる。そういった役割を今回は伊藤さんが美濃の武士としての具体的な姿というのを表現してくれたかな、と思っています。

大友啓史監督から「週刊ラジオ 聴く新聞」リスナーさんへメッセージ

「『週刊ラジオ 聴く新聞』をお聞きのみなさん、レジェンド&バタフライの監督の大友です。
今回の映画は、織田信長もの、戦国時代ものですが、美濃のお姫様であった濃姫と信長のラブストーリー。美濃での、岐阜での二人の暮らし、二人のいろいろなドラマが映画の中でたっぷり描かれておりますので、ぜひ岐阜のみなさんには楽しんでいただきたいと思います。よろしくお願いいたします!!」

伊藤英明さんから岐阜のみなさんへメッセージ

大友啓史監督へのインタビュー後、伊藤英明さんにも偶然お会いすることができました。録画・録音の準備ができていない状況下でしたが、「いつも気持ちはそばにおります、岐阜新聞・岐阜放送です。ありがとうございます」と声をお掛けしたところ、「こちらこそ、ありがとうございます」と応えてくださった伊藤英明さん。「岐阜の方がよろこんでくださってうれしいです。木村拓哉さんが参加してくださったまつりのパレードもそうですが、岐阜のみなさんに感謝をお伝えしたい。木村さんにとって大切な映画がみなさんにとっても大切な映画になるように僕も映画の魅力を伝えていくので応援よろしくお願いします!」

大友啓史監督単独インタビューの内容は岐阜新聞の紙面(要約・田代理加記者)、Web、ユーチューブ(動画撮影と編集・桂川景記者、詳報・原田大介記者)でもお届けします。

22日の「週刊ラジオ 聴く新聞」のスタジオゲストは岐阜土地興業の大野信浩総支配人でした。ぎふ信長まつりの行列に参加されたときの裏話や伊藤英明さんの郷土愛あふれるエピソードも語ってくださいました。みなさんに、お伝えしたいことばかり。また、後日のブログでもご紹介しますね。大友啓史監督インタビュー後編は29日(日)に放送予定。ぜひ、お聴きくださいね。

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