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雨水が凍り亀裂拡大か 土砂崩れの愛岐道路で専門家が調査 岐阜県多治見市

11月末に土砂崩れが発生し、通行止めが続く多治見市の県道名古屋多治見線(愛岐道路...
調査が進められる崩落現場=多治見市脇之島町、岐阜県道名古屋多治見線、25日

 11月末に土砂崩れが発生し、通行止めが続く多治見市の県道名古屋多治見線(愛岐道路)で25日、専門家による調査が行われました。

※リポート 高山宝也 記者
「見えますでしょうか。山肌から大きな岩が崩落していて、抉られたような形になっています。現場では学術調査が行われている模様です」

 調査には、岐阜大学工学部の沢田和秀教授ら14人が参加し、山肌や亀裂の状態などを視察しました。

 沢田教授は、土砂崩れの発生の要因に
 ・ひびの入りやすい地質であること
 ・切り立った斜面を切り取って作った道路であること
 ・日が当たりにくく、ひびの間に溜まった雨水が凍って膨張しやすいこと などを挙げ、「これらの条件が重なった」と指摘しました。

※岐阜大学工学部 沢田和秀教授
「現在は崩落した経緯や原因が分かったところですので、これからどういう対策が適しているかを調べていかなくてはならない」

 今後、県は他に同様の条件が重なった場所がないか確認することに加え、再発防止に向けての対策を立てるため調査を続ける方針です。

 崩落は、11月30日の午後2時半ごろに発生し、幅員6メートル、片側1車線の道路を約20メートルの範囲で岩石が完全にふさぎました。

 この影響で、現在も約3.2キロメートルにわたって通行止めが続いています。

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