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陸上自衛隊発砲事件から2年 岐阜市の射撃場で隊員悼む 初公判のめどは立たず

岐阜市にある陸上自衛隊の日野基本射撃場で隊員3人が小銃で撃たれ死傷した事件は、14日で発生から2年を迎え、事件があった射撃場では、関係者らが犠牲になった隊員らを悼みました。
この事件は、元自衛官候補生の渡辺直杜被告(20)が射撃訓練中に小銃を発射し、菊松安親1等陸曹=当時(52)、特別昇任で陸曹長=と八代航佑3曹=当時(25)、同2曹=が死亡、別の男性隊員が重傷を負ったものです。
14日、射撃場では非公開で追悼式が行われ、自衛隊の幹部や遺族ら約60人が参列しました。

第35普通科の佐々木久史連隊長は、「このような悲劇を二度と起こさないという決意で安全の確保に邁進して参りました。この決意はこれからも決して揺らぐことはありません」と追悼の辞を述べました。
射撃場の外では、「亡くなった菊松さんにお世話になった」と振り返る元自衛官の20代男性が花を手向けていました。
※元自衛官の男性
「お世話になっていたので、忘れないためにも毎年来ようと思っています。当時悲しかったですし、忘れられない出来事です」
なお、渡辺被告は強盗殺人などの罪で起訴されていますが、事件から2年が経っても証拠や争点を絞り込む公判前整理手続きにも入っておらず、初公判のめどが立っていない状況です。