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両陣営がSNSを活用した発信に注力 岐阜県知事選挙

選挙をめぐっては、去年の兵庫県知事選挙や名古屋市長選で「SNSを使った選挙」が注目を集めました。岐阜県知事選挙でも各陣営はSNSを使った選挙戦略に力を入れています。
江崎禎英さんの陣営では、SNSの担当者やボランティアスタッフ10人が、フェイスブックを中心にインスタグラムやXなどのSNSを使い、情報発信に力を入れています。
今回の選挙から、街宣活動中で立候補者が集会に出席できなくても、オンライン機能使って会場にメッセージを送っています。その様子をユーチューブとインスタグラムでライブ配信し、1人でも多くの人に思いが届くように工夫しています。
※江崎氏陣営のSNSを担当 太田佳祐さん
「本人がいない集会は、年配の人は当たり前と思っている中で、本人の顔が見えたり、語りかけてくれることが初めての経験で、新鮮に映っている。候補者が新しいことに挑戦して、それに自分たちが関わってくれることを感じてもらっている」
一方、和田玲子さんの陣営ではボランティアのSNSチームを立ち上げ、インスタグラムを中心に5つのSNSを駆使して、知名度を上げるためこまめに投稿することを心がけています。
また、陣営は街頭演説の様子を30秒のショート動画にまとめたり、人柄が分かるような食事のシーンなどをアップしたりと工夫をこらしています。
※和田氏陣営のSNS担当 加藤拓真さん
「ユーチューブの再生回数は前回(4年前の知事選)の何十倍です。フォロワー数も少しずつ増えていて手応えは感じています。若い女性の有権者からは「インスタグラム見ています。頑張ってください」と言われました。チラシを配っても家の人の反応は分からないけど、コメントが付いたりすると、リアルに見てもらえると思いました」
SNSが選挙戦略で重視される中、候補者本人はSNSの発信をどうとらえているのでしょうか。
※江崎禎英さん
「たくさんの人が見ていると聞いています。選挙としては直接会って話をするのが基本で、それができない人や継続して応援してもらえるのには、SNSは役に立っていると思います。訴える中身も大事ですけど、認識してもらうことが大事だと思います。その上でサブ的なものとしてSNSを使っていかないと、逆に言葉とか文字だけで人を選ぶのは本当にいいのか、これからは試されていくと思います」
また、投票率が低いとされる若い世代に刺さるような話題の発信も重要と捉えています。
※和田玲子さん
「フォローしていただける人が少ないので、広がりという意味ではこれからだと思います。若い世代に関心を持っていただける意味でもSNSを取り組んでいますので、広く拡散したいので、奨学金のことや学校の問題とか子育て支援とか賃金とか関心が強いので、そのあたりが広がってほしいです」
選挙においてSNSは候補者の訴えを広げるには重要なツールになっているものの、SNSで発信する情報がどれだけ多くの有権者に届くのかが鍵となり、両陣営の模索は続いています。