「独りよがりの裸の王様だった」 セクハラで池田町長が辞職願提出

　女性職員らに対する行為がセクハラにあたると認定された揖斐郡池田町の岡﨑和夫町長が２５日、辞職願を町議会議長に提出しました。その後の会見で岡﨑町長は「独りよがりの『裸の王様』だった。職員や町民に心からおわびする」と謝罪しました。

※岡﨑和夫池田町長
　「一生懸命やってくれている職員に対して、そういった思いをさせてしまったことにつきましては、心からおわびを申し上げたいと思います。本当に申し訳ない」

　
　岡﨑町長は２５日午前９時すぎ、町議会の重綱秀次議長に辞職願を提出し、受理されました。

　弁護士３人よる第三者委員会の調査では、職員や元職員の女性１５人に対し、町長室に呼び出して体を触ったり、抱き付こうとしたりするなどのセクハラ行為が認定されました。

　第三者委員会は、岡﨑町長のセクハラに対する認識に問題があると指摘し、「辞職が相当」と結論付けました。

　会見で岡﨑町長は手や肩を触る、顔を近づけるなど一部の行為については認め、「相手に対する気持ちが欠けていた」と謝罪しました。

※岡﨑和夫池田町長
　「同じ仲間、親しみを持ってという思いで行ったと思っておりますが、それが自分の勝手な思いであり、特に独りよがりの『裸の王様』であったのではないか、そんな思い」

　町長の辞職について、町民は「昔は手をたたいて『がんばれよ』ということもあったかもしれないけど、お尻を触るとか、これは最初から無理だと思う、昔から。僕らも言われたけど『セクハラ町長のところでは住めない。誰も来ない』と。それだけは払しょくしてほしい」

　議長が町長の辞職を選挙管理委員会に通知してから５０日以内に町長選挙が行われます。

　岡﨑町長は２００３年に初当選し、現在６期目。辞職に伴う町長選には出馬しないということです