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宇宙での生活を体感! 宇宙から帰還した装置や生き物の子孫まで 岐阜県各務原市の空宙博

宇宙の現在と未来の生活が体感できる企画展が各務原市で開かれています。 各務原市下...
2012年の「こうのとり」3号機でISSに運ばれた「水棲生物実験装置」(GM品)=各務原市下切町、岐阜かかみがはら航空宇宙博物館

 宇宙の現在と未来の生活が体感できる企画展が各務原市で開かれています。

 各務原市下切町の空宙博(岐阜かかみがはら航空宇宙博物館)で開かれている企画展「宇宙のきぼう~未来の宇宙生活への挑戦~」は宇宙での生活を知り、体感することで宇宙への関心を高めてもらおうと企画されたものです。

 会場には、ISS国際宇宙ステーションの一部で、日本が唯一開発を担当した日本実験棟「きぼう」での実験内容や成果がパネルで紹介されているほか、実際に宇宙へ運ばれた装置や模型などが展示されています。

 目玉の1つは、1994年に行われた実験で使用されたメダカの子孫で、宇宙に行ったメダカが帰還した後に誕生した個体を間近で見ることかできます。

 メダカは人間と同じ脊椎動物であるのに加え、生まれ変わりが早いことから宇宙での実験に適していて、人間で実験するより短期間で実証することができます。実際に骨のミネラル成分の量(骨量)が減ることが確認され、骨粗しょう症の治療薬の開発に役立てられているということです。

 こちらは宇宙農場システムのイメージ模型です。現在、月での長期滞在や宇宙での活動域を拡大するため、月面で農作物を栽培する実験が進められていて、模型はこの企画展のために作られました。右が栽培エリア、左が居住エリアになっていて、未来に起こり得る宇宙生活へのイメージを膨らませることができます。

 このほか、ISSの大きさを体感できるMR体験(対象13歳以上)も25日から4月5日までの平日限定で行われていて、体験した人は「実物の大きさが体感できてよかった」「思っていたより大きかった。つかむことができ、いろんな角度から見ることができて不思議な感じだった」と話していました。

 企画展は6月3日まで開かれています。

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