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アトリエを再現「桃紅館」28日開館  オープニング・セレモニーに高円宮妃久子さまご臨席 関市の岐阜現代美術館

美術家・篠田桃紅さんの作品を展示する岐阜現代美術館 桃紅館が3月28日に関市にオ...
篠田桃紅の作品を鑑賞される高円宮妃久子さま(左)=23日午後、関市桃紅大地、岐阜現代美術館桃紅館

 美術家・篠田桃紅さんの作品を展示する岐阜現代美術館 桃紅館が3月28日に関市にオープンします。現地では23日、記念のセレモニーが行われ、高円宮妃久子さまが作品を鑑賞されました。

 3年前に107歳で亡くなった篠田桃紅さんは、水墨による抽象絵画を手掛け、海外で高く評価された美術家です。

 関市にある岐阜現代美術館は、運営財団が1000点余りの作品を所蔵していて、それらの作品を展示する「桃紅館」を新設しました。

 23日には高円宮妃久子さまが出席してオープニング・セレモニーが行われ、関係者約70人が招かれました。

 あいさつされた久子さまは「私が22歳のとき、英国の画廊で自分が欲しいと思って初めての給料で買ったのが桃紅さんの作品でした」と、墨の色にこだわる桃紅作品との出会いを紹介されました。

 桃紅館の1階展示室には、天井のレールを使って自由に動かせる壁が12枚設置されていて、展示空間を企画に合わせてアレンジすることができます。桃紅さんの代表作がずらりと展示され、生前から交友のあった久子さまがじっくりと鑑賞されていました。

 また、2階には桃紅さんが創作に励んだ東京・南青山の自宅兼アトリエが再現されていて、大きな硯や さまざまな筆などを見ることができます。

 桃紅館は3月28日にオープンし、桃紅の画業を作品でたどる開館記念の展示会が開かれます。

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